【米国】米経済指標の結果を受けて全般でドル買いが優勢となった
為替(2025年7月31日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 149.52(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1403(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 170.47(円)
ポンド円 GBP/JPY 197.95(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3233(米ドル)
7月30日のニューヨーク外国為替市場は、ADP雇用統計(予想:7.5万人、結果:10.4万人)や米国内総生産速報値(予想:2.5%、結果:3.0%)が市場予想を上回ったことで、全般でドル買いが優勢となった。FOMCでは政策金利が4.25-4.50%で据え置くことが決定されたが、理事二人が利下げを主張し反対票を投じていたことが伝わった。ただ、パウエルFRB議長は利下げに慎重な姿勢を示した。
米ドル円は、ADP米雇用統計や米国内総生産速報値が市場予想を上回ったことから全般でドル買いが先行し149.13円まで上値を伸ばした。その後のFOMC結果公表では市場予想通りの結果となったがウォラーFRB理事が利下げを主張し、金利据え置きに反対票を投じていた事が明らかとなると、148.52円まで下押した。もっとも売りは限定的で、パウエルFRB議長の記者会見での発言がタカ派と受け止められたこともあり、引けにかけては149.53円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、ADP雇用統計や米国内総生産などのしひょうが市場予想を上回ったことをきっかけにドル買いが優勢となり、1.1457ドルまで下押した。FOMCでは政策金利は据え置かれたが、理事2人が反対票を投じるなどしたことで、ドル売りが優勢となった。もっともパウエルFRB議長が早期利下げに慎重な姿勢を示すと、再びドル買いが優勢となり1.1400ドルまで下値を拡大した。
株式
NYダウ平均 USD 44,461.27 -171.71(-0.38%)
NASDAQ総合 USD 21,135.59 +31.98(+0.15%)
S&P500 USD 6,362.89 +55.02(+0.87%)
株式市場は、パウエルFRB議長がFOMC後の記者会見にて、早期利下げに慎重な姿勢を示したことで、NYダウ平均では株売りが優勢となった。一方でハイテク株比率が高いナスダックでは、パウエルFRB議長の発言を受けて下げに転じる場面もあったが、マイクロソフトやメタプラットフォームズの四半期決算への期待から買戻しが入った。
債券・商品先物
米国債10年 4.374% (+0.052)
NY原油(WTI) USD/バレル 69.61 (+1.33%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,327.9 (+0.07%)
【日本】ロシアでの大規模地震をうけて、円買いが優勢となった
為替(17時)
7月30日の東京外国為替市場は、ロシアのカムチャツカ半島での大規模地震の影響から、北海道や太平洋沿岸で津波警報が発令された。これにも伴い、海外勢が円買いを行ったことから、全般で円買いが優勢となった。ただ、夜にはFOMC結果公表を控え、31日には日銀金融政策決定会合の結果公表を控えていることから、全般で様子見ムードが強まった。
米ドル円は、ロシア・カムチャツカ半島沖での大地震が発生し、北海道や太平洋沿岸を中心に津波警報が発令されたことで、海外勢が円買いドル売りで反応した。12時過ぎには147.84円まで下押た。その後は下げ渋ったものの、上値は重たく16時過ぎには147.80円まで下値を広げたものの、夜にはFOMCの結果公表が控えていることもあり、一段安とはならなかった。
ユーロドルは、ドル円の下落に伴って1.1572ドルまで上昇したものの、買いは続かずユーロ円が下落していることもあり、上値は伸び悩み売りが優勢となった。15時過ぎには1.1540ドルまで下値を広げたものの、その後は1.1568ドルまで下げ渋るなど、大きな方向感は出なかった。
ユーロ円は、ロシアでの大地震による日本に津波警報が発令されたことで、円買いが優勢となったほか、上昇していた日経平均株価がマイナス圏に沈んだことも相場の重しとなり、16時過ぎには170.86円まで下押した。その後は下げ渋ったものの171.16円までにとどまった。夜にはFOMC結果公表が控えていることで様子見ムードが強まった。
債券
日本国債10年 1.553% (-0.012)
【市場主要イベント】
31日 日 植田日銀総裁の発言
米 6月個人消費支出
1日 ユーロ 7月消費者物価指数
米 7月非農業部門雇用者数変化