【米国】米10年債利回りの低下を受けて全般ドル売りが先行も、湖畔はもみ合い
為替(2024年6月28日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 160.74 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0703 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 172.05 (円)
ポンド円 GBP/JPY 203.13 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2639 (米ドル)
6月27日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが4.27%まで低下したことを受けて、ドル売りが先行した。ただドル売りが一巡後は、ドルの買い戻しが優勢となった。ただ後半は、28日に控えている米個人消費者支出の発表を前に様子見ムードが強くなり、全般でもみ合いが続いた。
米ドル円は、米10年債利回りの低下に伴う円買い・ドル売りが先行すると22時前には一時160.29円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となった。円の先安観を背景に全般で円売りが出やすい地合いだった。引け前には160.82円まで上昇し、前日に付けた1986年12月以来の約37年ぶりの高値160.87円に迫った。
ユーロドルは、米10年債利回りの低下をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行した。22時台には一時1.0726ドルまで上値を伸ばし、日通し高値を付けた。ただ、FRBがインフレ指標として重要視する5月個人消費支出の発表を28日に控え、買いの勢いは長続きしなかった。フランス下院選の初回投票日が近づく中で、欧州政治情勢を巡る不透明感も意識されて、1.07ドル付近まで下押す場面もあった。
株式
NYダウ平均 USD 39,176.21 +37.71(+0.09%)
NASDAQ総合 USD 17,857.88 +55.22(+0.31%)
S&P500 USD 5,481.05 +2.45(+0.04%)
株式市場では、米10年債利回りが低下し、株式の相対的な割高感が薄れた事が相場の支援材料となった。その半面で、FRBが利下げを慎重に判断するとの見方は根強く、下げに転じる場面もあった。28日発表の米5月個人消費支出の結果を見極めたいとの雰囲気が強い中で、相場の方向感は出にくかった。
債券・商品先物
米国債10年 4.284% (-0.047)
NY原油(WTI) USD/バレル 82.07 (+1.13%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,338.7 (+1.25%)
【日本】歴史的な円安水準で日本当局による為替介入への警戒感も高まり、方向感なく小幅に推移している
為替(17時)
6月27日の東京外国為替市場は、日銀の政策金利と各国の政策金利との乖離が続く中で、円売り基調は高まっている。もっとも、対円通貨は歴史的な高水準を推移していることもあり、上値への警戒感や日本当局による為替介入への警戒感も高まり、やや上値が重たい状態が続いている。
米ドル円は、新発10年物国債利回りが1.065%まで上昇したことや日本当局によるドル売り・円買い介入への警戒感から、一時160.30円まで下値を広げた。しかし、米10年債利回りが4.33%台で高どまっていることや、円買い介入も実施されないことから下値は限定的で、160円台半ばに戻した。
ユーロドルは、歴史的な高値圏でドル円の調整が先行する中で、じり高で推移した。欧州勢参入後は米長期金利がやや低下した。その一方で独長期金利が上昇して始まると1.0699ドルまで上値を伸ばした。しかし、節目となる1.07ドルを超えていく勢いはなく、狭いレンジ内での揉み合いから抜け出せずにいる。
ユーロ円は、欧州金利が上昇していることやドル円が底堅さを維持していることで、ユーロ円も底堅く推移し、16時台には171.72円まで上昇した。もっともユーロ円も歴史的な高水準で推移していることから、上値への警戒感は高く市場の迷いも見られ、明確な方向感は出にくい状態が続いている。
債券
10年長期金利 1.075% (+0.052)
【市場主要イベント】
28日 英 第1四半期GDP
米 PCEデフレーター
加 GDP