【米国】米10年債利回りの低下を受けて、全般でドル売りが優勢となった
為替(2024年6月4日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 156.02 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0904 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 170.15 (円)
ポンド円 GBP/JPY 199.82 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2807 (米ドル)
6月3日のニューヨーク外国為替市場は、5月米ISM製造業景況指数(予想:49.6、結果:48.7)が予想を下回ったほか、4月米建設支出(予想:+0.2%、結果:-0.1%)も予想を下回ったことで、全般でドル売りが優勢となった。米株式市場でダウ平均が一時430ドル超下落したことも、ドル安を後押しする形となった。
米ドル円は、5月米ISM製造業景況指数や4月米建設支出が予想を下回ったことで、全般でドル売りが進行した。米10年債利回りが4.39%台まで低下したことも相場の重しとなり、155.94円まで値を下げ、日通し安値を付けた。
ユーロドルは、ECBが今週6日にも利下げを決めるとの観測が相場の重しとなり、欧州市場では1.0827ドルまで値を下げた。しかし、ニューヨーク市場の取引時間に入ると、米経済指標の軟調な結果を受けて全般でドル売りが優勢となり、大幅に反発した。引けまでに1.0904ドルまで上値を伸ばし、16日の高値を上抜けた。
株式
NYダウ平均 USD 38,571.38 -137.59(-0.35%)
NASDAQ総合 USD 16,828.63 +92.33(+0.55%)
S&P500 USD 5,282.81 +2.81(+0.05%)
株式市場では、5月米ISM製造業景況指数が予想を下回り米景気の減速を示すと、景気敏感株や消費関連株に売りが出た。NYダウ平均は一時430ドル超安となったが、引けにかけては押し目買いなどが入り下げ渋った。ハイテク株比率の高いナスダックでは、米10年債利回りが低下したことで、高PERのハイテク株に買いが入った。
債券・商品先物
米国債10年 4.392% (-0.110)
NY原油(WTI) USD/バレル 74.16 (-3.55%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,371.4 (+1.00%)
【日本】日経平均先物の下落で引けにかけてクロス円が下落、仏PMI改定値の下振れでユーロは売り優勢
為替(17時)
6月3日の東京外国為替市場は、全般で方向感が出にくい相場となった。ロンドン勢が参入し始めると、日経平均先物の下落などを背景に円買い圧力が強まった。また5月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値(予想:46.7、結果:46.4)が予想よりも下振れたことで、引けにかけてはユーロ売りが進行した。
米ドル円は、仲値にかけてドル売り・円買いが進行し156.99円まで安値を押し下げた。ただ目立った売り材料もなく、節目の157円が意識されると徐々に安値を切り上げ、157.47円まで持ち直した。ただ日経平均先物の下落などを背景に円買い圧力が高まると157.11円まで押し下げた。
ユーロドルは、揉み合いが続いた。仲値にかけて1.0858ドルまで上値を押し上げたが上値は重く、その後はじり安となった。欧州勢が参入すると再び上昇し上値を試す動きがあったが、午前中の高値を超えることはできず失速し、1.0839ドルまで値を下げ日通し安値を付けた。
ユーロ円は、ドル円の強含みにつられる形で上昇し170.89円まで上値を伸ばし日通し高値を付けた。ただ欧州勢参入後は、クロス円全般に売り圧力が高まった。5月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値が予想を下回ったことで、170.30円まで下落し日通し安値を付けた。
債券
10年長期金利 1.056% (+0.131)
【市場主要イベント】
3日 米 ISM製造業景況指数
4日 豪 第1四半期経常収支
米 JOLTS求人
5日 豪 第1四半期GDP
米 ADP雇用統計
米 ISM非製造業景況指数
6日 豪 貿易収支
ユーロ ECB政策金利
米 新規失業保険申請件数
7日 加 失業率
米 雇用統計