米欧関税合意に達したものの、その内容の一部不透明さが不安材料ともなった

【米国】米10年債利回りの低下を受けて全般でドル売りが優勢となった

為替(2025年7月30日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   148.47(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1546(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   171.36(円)
ポンド円          GBP/JPY   198.21(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3341(米ドル)

 
7月29日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが4.32%台まで低下したことを受けて、全般でドル売りが優勢となった。もっとも今週は、FOMCや日銀金融政策決定会合などが控えていることで、全般で様子見ムードが強く、大きな方向感は出にくかった。
 
米ドル円は、米10年債利回りの低下を受けて全般でドル売りが優勢となった。今週のFOMCや日銀金融政策決定会合・雇用統計など、重要指標が控えていることもあり、様子見ムードが強まった。また中国政府が米中会談について関税合意延長を発表したが、ベッセント財務長官は「対中関税の延長はトランプ大統領しだいだ」と発表した。
 
ユーロドルは、米10年債利回りが低下した事で全般でドル売りが優勢となった。もっとも、米欧関税合意をめぐっては、その内容が不透明な部分もあり、先行き不安が広がったことが相場の重しとなった。今週は、日米の金融政策発表を控えていることもあり、様子見ムードが強かった。
 
株式
NYダウ平均       USD   44,632.98        -204.57(-0.45%)
NASDAQ総合    USD   21,103.61        -74.18(-0.35%)
S&P500             USD     6,307.87          -81.89(-1.28%)

株式市場は、決算内容が嫌気されたユナイテッドヘルス・グループやメルクが売られ相場を押し下げた。また今週はFOMCの結果発表を控えていることもあり持ち高調整目的の売りも出やすかった。前日まで続伸していたナスダックでも、5営業日ぶりに反落した。
 
債券・商品先物
米国債10年                              4.322%     (-0.090)
NY原油(WTI)     USD/バレル   68.69        (+3.32%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   3,325.3     (+0.34%)
 

【日本】日経平均株価安を背景とした、円買いが優勢となった

 
為替(17時)
7月29日の東京外国為替市場は、日経平均株価が安く始まり、一時430円超安まで下落したことで、円売りが優勢となった。ただ、今週は日銀金融政策決定会合やFOMCを控えていることもあり、欧州勢参入後にはドルの買戻しが優勢となるなど、積極的な方向感は出にくかった。
 
米ドル円は、東京仲値にかけて148.71円まで上値を伸ばしたが、その後は日経平均株価が下落していることを受けて、売りが優勢となる展開となった。15時過ぎには148.15円まで上値を伸ばしたが、対ユーロでドル買いが優勢となっていることもあり、買戻しが優勢となり、148.75円まで上値を伸ばした。
 
ユーロドルは、前日に大きく下げた流れを引き継ぎ、上値が重たい展開が続いた。午前中は1.1590ドルを挟んで小幅に上下しもみ合う展開が続いたが、午後になると徐々に売りが優勢となった。欧州勢が参入してくるとユーロ売り・ドル買いが優勢となり1.1526ドルまで下値を広げた。

ユーロ円は、前日からのユーロ売りの流れが続き、日経平均株価が下落していることも重しとなり、11時台には早朝安値の172.30円を割り込み、ユーロドルの下落にもつられる形で、16時前には171.26円まで売られた。その後は下げ渋ったものの、戻りは限定的だった。
 
債券
日本国債10年   1.565%     (+0.005)
 

【市場主要イベント】
30日 独   4-6月期国内総生産
   ユーロ 4-6月期四半期域内総生産
   米   ADP雇用統計
31日 日   植田日銀総裁の発言
   米   6月個人消費支出
1日  ユーロ 7月消費者物価指数
     米   7月非農業部門雇用者数変化
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