【米国】米小売売上高が予想を上回ったが、ドル買いの勢いは一時的となった
為替(2024年7月17日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 158.33 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0899 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 172.57 (円)
ポンド円 GBP/JPY 205.41 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2973 (米ドル)
7月16日のニューヨーク外国為替市場は、米小売売上高(予想:-0.3%、結果:0.0%)が予想を上回った事を受けてドル買いが優勢となった。もっとも米10年債利回りの低下圧力が高まっていることで、ドル買いの勢いは続かずに失速した。後半は全般でドル安が優勢となった。FRBが9月にも利下げを開始するとの観測が高まっており、米株式市場が堅調に推移したこともドル売りを後押しした。
米ドル円は、米10年債利回りの低下を受けて円買い・ドル売りが先行したが、米小売売上高予想を上回った事がわかると一転して買いが優勢となり22時前には一時158.86円と日通し高値を付けた。ただ、米10年債利回りが再び低下傾向を強めると、徐々に上値が重たくなった。FRBが9月にも利下げを開始するという観測が高まる中で、上値が重たくなった。
ユーロドルは、米10年債利回りの低下とともに、ユーロ買い・ドル売りが先行すると、1.0905ドルと日通し高値を付けたものの、前日高値の1.0922ドルが目先のレジスタンスとして意識されると失速した。米小売売上高が予想を上回った事も相場の重しとなり、22時台には1.0872ドルと日通し安値を付けた。
株式
NYダウ平均 USD 40,956.30 +748.18(+1.86%)
NASDAQ総合 USD 18,510.86 +35.00(+0.18%)
S&P500 USD 5,666.97 +33.74(+0.59%)
株式市場では、NYダウ平均が5日続伸し史上最高値を更新した。6月米小売売上高が予想を上回ると、米消費は底堅いとの見方から買いが先行した。FRBが9月にも利下げを開始するとの観測も相場を下支えした。多くの投資家が運用指標とするS&P500でも、史上最高値を更新した。
債券・商品先物
米国債10年 4.160% (-0.073)
NY原油(WTI) USD/バレル 80.80 (-1.43%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,473.6 (+1.90%)
【日本】3連休明けは本邦実需によるドル買いが先行するも、米10年債利回りの低下が重し
為替(17時)
7月16日の東京外国為替市場は、連休明けの本邦実需による仲値にかけてのドル買い・円売りの流れが続き、14時ころまで円売り圧力が強まった。もっとも米10年債利回りが4.183%まで低下幅を広げたことで、徐々にドル売り圧力が強まった。18日のECB理事会を前に欧州通貨は慎重な動きとなっている。
米ドル円は、連休明けの仲値にかけて本邦実需のドル買い・円売りで上昇した流れがそのまま続き、14時台には158.79円まで上値を伸ばした。しかし米10年債利回りが低下幅を拡大していることを受け、上値が重たくなり158.35円まで押し戻された。売りが一巡後は下げ渋り158.51円まで買い戻された。
ユーロドルは、円相場が主導の展開となる中で、引き続きニューヨーク終値前後でのもみ合いが続いた。対円でのドルじり高の影響もありやや下押したが13時台には1.0894ドルまで買い戻された。欧州勢が参入すると、0883ドルまで下押すも、前日安値の1.0882ドルがサポートとして意識された。また米10年債利回りの低下幅拡大を受けて1.0900ドルまでユーロ買い・ドル売りが強まった。
ユーロ円は、仲値にかけてのドル円の上昇に追随し14時台には172.92円まで上値を伸ばした。その後は米10年債利回りの低下に伴うドル円の下落につられ、水準を切り下げていった。欧州株が安く寄り付くのを確認すると、172.50円まで売りに押された。もっとも欧州株の売り圧力が弱まると下値を切り上げ、172.76円まで持ち直した。
債券
10年長期金利 1.017% (-0.044)
【市場主要イベント】
17日 ユーロ 6月消費者物価指数
18日 ユーロ ECB政策金利発表
ユーロ ラガルドECB総裁の発言
19日 日 6月CPI