【米国】米10年債利回りが低下でドル売り先行も、雇用指標の好転でドルの買戻し
為替(2024年7月3日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 161.41 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0744 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 173.44 (円)
ポンド円 GBP/JPY 204.75 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2684 (米ドル)
7月3日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが低下したことを受けてドル売りが先行した。またパウエルFRB議長の「予想外の労働市場の軟化は行動のきっかけになる」といった発言もドル売りを後押しした。ただ、米JOLTS求人件数が予想を上回る結果が伝わると、一転してドルの買戻しが優勢となった。もっとも後半にかけては取引も細り全般でもみ合いが続いた。
米ドル円は、米10年債利回りが4.40%台まで低下したことを受けてドル売り・円買いが進行した。パウエルFRB議長がの発言も相場の重しとなり、一時161.26円まで安値を押し下げたが5月米JOLTS求人件数(予想:791.0万件、結果:814.0万件)が予想を上回る数字となったことが伝わると、ドルの買戻しが優勢となり161.62円まで下げ渋った。ただ、上値も重たく徐々に高値を切り下げ161.41円で引けた。
ユーロドルは、米10年債利回りが低下したことを受けてユーロ買い・ドル売りが先行した。一時1.0747ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.0776ドルが目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。良好な米JOLTS求人件数も相場の重しとなり1.0724ドルまで下押した。もっとも、引けにかけては徐々に安値を切り上げ、再び日通し高値の1.0747ドルまで迫るも、上値は抜けられず揉み合った。
株式
NYダウ平均 USD 39,333.78 +172.59(+0.44%)
NASDAQ総合 USD 18,029.18 +152.92(+0.85%)
S&P500 USD 5,509.27 +34.78(+0.63%)
株式市場では、テスラなどの大型グロース株の上昇が目立った。パウエルFRB議長の発言を受けて、FRBの利下げへの期待が高まったことも相場を下支えした。ただ独立記念日の休場や週末の雇用統計を控えていることから、取引高は薄くなった。ハイテク関連株比率が高いナスダックでは、エヌビディアが1.3%下落した。
債券・商品先物
米国債10年 4.434% (-0.031)
NY原油(WTI) USD/バレル 83.35 (-0.27%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,338.6 (-0.14%)
【日本】日経平均が約3か月ぶりに4万円台を回復したが、為替市場に明確な方向感はでなかった
為替(17時)
7月2日の東京外国為替市場は、日経平均株価が上昇し4万円台を回復したことで円売りが進行した。ただ手掛かり材料に欠ける中で、明確な方向感は出ずに全般でもみ合いが続いた。ユーロ圏の消費者物価指数発表やニューヨーク時間のパウエルFRB議長の発言を控えていることもあり様子見ムードとなった。
米ドル円は、堅調に推移し13時台に161.74円まで上昇し前日の高値をわずかに更新した。日経平均株価が心理的節目となる4万円台を3か月ぶりに回復したことも相場を下支えした。ただ、高値圏での推移に対して警戒感も強く、その後は揉み合いが続いた。
ユーロドルは、ドル円でのドル買いの流れを受け小幅に値を下げていき1.0726ドルまで安値を押し下げた。その後1.0735ドルまでわずかに切り返すも、米10年債利回りが徐々に上昇したことでドル買いが優勢となり引けまでに1.0711ドルまで安値を押し下げた。
ユーロ円は、ドル円やユーロドルが小幅な値動きだったことを受けて方向感が定まらず揉み合いが続いた。15時台に上値を173.59円まで伸ばしたが、前日高値の173.67円を前に上値が重たくなり、午前中安値の173.29円を割り込み173.11円まで押し戻された。
債券
10年長期金利 1.102 1.067% (+0.035)
【市場主要イベント】
3日 米 ADP雇用統計
米 ISM非製造業景況指数
米 FOMC議事要旨
4日 ユーロ ECB理事会議事要旨
5日 米 非農業部門雇用者数変化
加 新規雇用者数