米雇用市場の底堅さとインフレ圧力の鈍化で、米株式市場は上昇

【米国】米雇用統計の強弱入り混じる結果に、ドル買い・ドル売りが交錯した

為替（2024年7月6日  6時00分）
米ドル円          USD/JPY   160.75  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0838  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   174.23   (円)
ポンド円          GBP/JPY   205.98  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2814  (米ドル)

7月5日のニューヨーク外国為替市場は、米6月雇用統計非農業部門雇用者数（予想：19.0万人、結果：20.6万人）が予想を上回ったものの、失業率（予想：4.0%、結果：4.1%）が予想よりも悪化した事で、ドル買いと・ドル売りが入り混じる形となった。

米ドル円は、６月米雇用統計非農業部門雇用者数が予想を上回ったが、同時に発表された失業率が予想よりも悪化したことを受けて、一時160.32円まで下押した。もっとも、すぐに買い戻しが入り161.33円まで上昇した。ただこの日の高値がレジスタンスとして意識されると失速。大きな方向感が出ることはなく160.80円前後で揉み合った。

ユーロドルは、米雇用統計の結果を受けてドル買いとドル売りが入り乱れ、1.0794ドルと1.0842ドルの間で売買が交錯した。その後は1.0825ドル前後でもみ合ったが、引けにかけては、米10年債利回りの低下に伴い、ややユーロ買いが優勢となった。

株式
NYダウ平均       USD   39,270.92     +62.91(+0.16%)
NASDAQ総合    USD   18,352.76   +164.46(+0.90％)
S&P500             USD     5,566.52     +29.51(+0.53%)

株式市場では、6月米雇用統計で労働市場の底堅さとインフレ圧力がやや鈍化したことを示唆する内容だったことを確認すると、株式相場に買いが入りやすくなった。米10年債利回りが低下したことで、高PERのハイテク株に買いが多く入った。ハイテク株比率が高いナスダックは4日連続で続伸し、史上最高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標としているS＆P500も過去最高値を更新した。

債券・商品先物
米国債10年                             4.282%    (-0.065)
NY原油（WTI）     USD/バレル   83.45       (-0.92%)
NY金（COMEX）  USD/オンス   2,399.8    (+1.45%)

【日本】米雇用統計の発表を前に様子見ムード

為替(17時）
7月5日の東京外国為替市場は、米雇用統計を夜に控える中で、全般で様子見ムードが広がっている。12時台には、持ち高の調整とみられる円買いが見受けられたが、値幅は限定的だった。その後は全般でもみ合いが続いた。

米ドル円は、午前中はややドル売り・円買いに押されながらも小幅にもみ合いが続いた。12時過ぎになると円買い圧力が強まり160.52円まで下げ幅を拡大した。売りが一巡すると徐々に買い戻され、東京時間引けまでに160.85円まで買い戻された。

ユーロドルは、午前中はドル円とユーロ円の連動した動きに挟まれ、ほぼ膠着状態が続いた。午後になるとややユーロ買いが優勢となり、1.0830ドルまで上値を伸ばしたものの勢いはなく、目立った方向感が出ることはなく東京時間は引けた。

ユーロ円は、午前中は174.15円前後で小幅にもみ合いが続いたが、ドル円の下落をみて12時台に173.71円台まで値を下げ174円を割り込んだ。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり引けまでには、午前中に揉み合っていた174.15円まで上値を伸ばした。

債券
10年長期金利  1.065%    (-0.010)

今週の経済指標