【米国】低調な米経済指標を受けて、全般でドル売りが優勢となった
為替(2024年8月2日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 149.34 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0791 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 161.15 (円)
ポンド円 GBP/JPY 190.22 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2737 (米ドル)
8月1日のニューヨーク外国為替市場は、7月米ISM製造業景況指数(予想:48.8、結果:46.8)や米建設支出(予想:0.2%、結果:-0.3%)が低調な結果であることが伝わると、全般でドル売りが優勢となった。ただ、欧州株や米国株が軟調に推移したことを受けて、リスク・オフのユーロ売り・ドル買いが出やすくなった。引けにかけては、2日に控えた米雇用統計を前に揉み合い相場が続いた。
米ドル円は、前日までの下落の反動から買い戻しが優勢となっており、22時台には150.88円まで上値を伸ばし日通し高値を付けた。7月米ISM製造業景況指数が予想を下回り、米建設支出も予想を下回ったことで、円買い・ドル売りが優勢となった。米10年債利回りが一時3.96%台と低水準となったことも相場の重しとなり、引けにかけては149.28円まで下押した。
ユーロドルは、ポンドドルの下落を見てユーロ売り・ドル買いが先行した。欧州時間に一時1.0778ドルの安値を付けたが、ニューヨーク時間になり低調な米経済指標が相次ぐと1.0818ドルまで買い戻されたが、戻りは鈍かった。欧州株相場や米国株相場が軟調に推移したことを受けリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが出て1.078ドル台まで押し戻され揉み合った。
株式
NYダウ平均 USD 40,322.82 -520.69(-1.27%)
NASDAQ総合 USD 17,195.61 -402.56(-2.28%)
S&P500 USD 5,445.50 -76.59(-1.38%)
株式市場では、米利下げ観測を背景に買いが先行したものの、その後は2日に控えた米雇用統計を前にして利益確定目的の売りにおされた。低調な米経済指標が相次ぎ米景気の先行きに警戒感が広がったことも相場の重しとなった。NYダウ平均は一時740ドル超下げる場面もあった。ハイテク株比率が高いナスダックは、大幅に反落した。エヌビディアが下げた一方で、決算内容が好感されたメタプラットフォームズが上げた。
債券・商品先物
米国債10年 3.978% (-0.055)
NY原油(WTI) USD/バレル 77.43 (-2.18%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,490.9 (-0.10%)
【日本】円買いが一服し、米10年債利回りの上昇を背景にドル買いが加速した
為替(17時)
8月1日の東京外国為替市場は、午前中は前日からの円高相場の流れを引き継いだことや、日経平均株価が安く寄り付いた事もあり、全般で円買いが優勢の相場となった。ただお昼前には円買いも落ち着き、米10年債利回りの上昇を背景にドル買いが優勢な相場となった。夜にはECB政策金利発表も控えており、利下げと据え置きの予想が拮抗している。
米ドル円は、前日の円買いの流れを引き継ぎ148.50円まで下落した。日経平均株価の下げ幅が一時1,300円超となった事も重しとなった。ただ、売りが一服すると米10年債利回りの上昇を支えに150.33円まで買い戻された。しかし買いは続かず149円台後半に押し戻されるなど上値が重たい状態が続いた。
ユーロドルは、円主体の相場となっていることもあり午前中は小幅な揉み合いが続いた。欧州勢が参入すると、米10年債利回りの上昇を支えにユーロ売り・ドル買いが優勢となり、1.0798ドルまで下値を広げた。夜英中銀の政策金利発表を控えポンドが対ドルで売りに押され多動きも重しとなった。独・ユーロ圏の製造業PMMIはいずれも速報値から上方修正されたが、相場の反応は限定的だった。
ユーロ円は、日経平均株安によるリスク回避の動きを背景に3月以来となる160.89円まで下落するも、売り一巡後はドル円が切り返したこともあり買いが優勢となった。日経平均株価の下げ止まりもあり162.54円まで買い戻されたが、買いの勢いが一服すると上値を切り下げた。
債券
10年長期金利 1.028% (-0.017)
【市場主要イベント】
2日 米 雇用統計