【米国】米10年債利回りの低下を受けて、ドル売りが加速した
為替(2024年8月28日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 143.89 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1183 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 160.97 (円)
ポンド円 GBP/JPY 190.85 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3260 (米ドル)
8月27日のニューヨーク外国為替市場は、米利下げ観測が高まる中で全般ドル売りが優勢となった。8月米消費者信頼感指数(予想:100.7、結果:103.3)は予想を上回ったものの市場の反応は限定的だった。ただ3.86%台まで上昇していた米10年債利回りが徐々に低下し、3.82%まで低下幅を拡大したことでドル売りに勢いがついた。
米ドル円は、東京時間にはドルの買戻しが強く145.17円まで上値を伸ばしたが、先週末にパウエルFRB議長がジャクソンホール会議の講演にて、9月FOMCでの利下げ開始について言及した事で、円買い・ドル売りが入りやすい地合いとなった。8月米消費者信頼感指数は予想を上回ったものの相場の反応は限定的で、米2年債入札後に利回りが低下幅を拡大したことが相場の重しとなり143.91円の安値を付け、日通し安値を更新した。
ユーロドルは、21時30分過ぎに前日安値の1.1149ドルまで下押すもサポートとして意識されたこともあり、その後は買い戻しが優勢となった。米利下げ観測の高まりを背景に、ユーロ買い・ドル売りが入りやすい事もあり、28時前には1.1190ドルまで上値を伸ばし、日通し高値を更新した。
株式
NYダウ平均 USD 41,254.78 +5.12(+0.01%)
NASDAQ総合 USD 17,755.58 +29.81(+0.16%)
S&P500 USD 5,626.85 +10(+0.17%)
株式市場では、米利下げを期待した買いが集まり、NYダウ平均は2日連続で史上最高値を更新し引けた。ただ28日にはエヌビディアの決算発表を控えていることもあり様子見の投資家も多く、伸びは限定的だった。
債券・商品先物
米国債10年 3.822% (+0.004)
NY原油(WTI) USD/バレル 76.51 (-1.82%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,560.0 (+0.25%)
【日本】日経平均株価先物や欧州株が上昇したことで、リスク・オンの円売りが優勢
為替(17時)
8月27日の東京外国為替市場は、円主導の相場となった。日経平均株価が寄り付き後に200円近く下落する場面もあったが、株価指数先物で買い戻しが進み、後場に入ると相場も上昇に転じたことや欧州株が上昇したことで、リスク・オンの円売りが優勢となった。
米ドル円は、東京市場オープンから仲値にかけて買いの流れが継続したものの、145円の節目がレジスタンスとして意識されると上値を抑えられた。上値が抑えられるも底堅く推移し、日経平均株価や欧州株の上昇を受けたリスク・オンの円売りを支えに145.17円まで上値を伸ばした。ただFRB利下げ観測が高まっていることで売り圧力も強く144.86円まで押し戻された。
ユーロドルは、ドル円の伸び悩みを確認すると、ややドル売り優勢となり14時台には1.1172ドルまで上値を伸ばした。欧州勢がドル買いで参入してくると一時1.1161ドルまで下押すも底値も堅く1.1172ドルまで下げ渋った。この日は終始もみ合いが続き方向感のない相場となった。
ユーロ円は、ドル円の動きに連動して上昇した。伸び悩む場面を挟みつつもユーロドルのじり高を支えに、本日の高値圏を維持した。またドル円が持ち直したことで161.88円まで上値を伸ばした。買いが一服すると161.49円まで下押したが下値は堅く欧州勢参入後には、162.12円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 0.873% (-0.014)
【市場主要イベント】
29日 米 GDP
30日 ユーロ HICP
米 PCEデフレーター
加 GDP