【米国】米労働省発表の新規失業保険申請件数が予想を上回ると、全般でドル買いが優勢となった
為替(2024年8月9日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 147.18 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0918 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 160.72 (円)
ポンド円 GBP/JPY 187.57 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2741 (米ドル)
8月8日のニューヨーク外国為替市場は、米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数(予想:24.0万件、結果:23.3万件)が予想よりも強い結果であることが伝わると全般でドル買いが優勢となった。米10年債利回りが4.02%台まで上昇したことも上昇を後押しした。「米景気後退が差し迫っているという見方は、間違っていた」との見方が強まり、株式相場も上昇した。
米ドル円は、米労働省が発表した前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりもつ用意内容だったことがわかると、米10年債利回り上昇とともにドル買いが先行した。22時30分過ぎには147.54円の日通し高値を付けた。米経済がソフトランディングするとの見方が強まる中で下押しも146.93円程度にとどまった。
ユーロドルは、米労働市場の底堅さを示す米雇用関連指標の発表を受けて米10年債利回りが上昇すると全般でドル買いが先行した。23時前には一時1.0881ドルの日通し安値を付けた。ただ、売りが一巡後はじりじりと下値を切り上げ、1.0919ドル付近まで下げ渋った。米国株相場の上昇を受けて、投資家のリスク回避姿勢が和らいだことも相場を下支えした。
株式
NYダウ平均 USD 39,445.84 +670.25(+1.72%)
NASDAQ総合 USD 16,660.02 +461.16(+2.84%)
S&P500 USD 5,318.58 +119.15(+2.29%)
株式市場では、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となり、労働市場の底堅さを示すと景気後退懸念が和らいだ。投資家心理が改善し幅広い銘柄に買いが集まるとNYダウ平均は一時740ドル超上昇した。ハイテク株比率が高いナスダックでも、エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、テスラなどに買いが集まった。
債券・商品先物
米国債10年 3.992% (+0.049)
NY原油(WTI) USD/バレル 76.31 (+0.77%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,467.4 (+1.81%)
【日本】時間外の米10年債利回りが低調に推移したことで、全般でドル売りが優勢となった
為替(17時)
8月8日の東京外国為替市場は、時間外の米10年債利回りが3.9%台前半の低位で推移したことを受けてドル売りが優勢な展開が続いた。また日経平均株価が上昇が続いたが、後場に入ると下げに転じたことや欧州株が軟調に推移したことで、引けにかけてはリスク・オフの円買いが進行した。
米ドル円は、日経平均株価に連れた動きが続いており、日経平均株価が上昇へ転じるなど底堅さを示す中で、一時146.87円まで上昇した。ただ、米10年債利回りが低位で推移していることもあり、やや押し戻された。後場に入り日経平均株価の上げ幅が300円近くになるのを眺め146.70円台まで値を上げるも、日経平均株価が再び下げに転じる中で上値が重たく高値を切り下げる展開となり引けにかけては145.62円まで下押した。
ユーロドルは、時間外の米10年債利回りが低位で推移する中で1.0937ドルまで上値を伸ばした。前日高値の1.0936ドルをわずかに上抜けたが、サポートとして意識されると上値が重たくなり、1.0929ドルまで押し戻された。その後は米10年債利回りが3.894%まで低下したことを受けて、1.0945ドルまで上値を伸ばす場面もあったが勢いはなかった。
ユーロ円は、円安地合いに傾く中でドル円の上昇に連れて、160.51円まで上値を伸ばした。ただドル円の失速に連れてユーロ円も上値が重たい展開となり、徐々に上値を切り下げた。また欧州株が軟調に推移するとリスク回避のユーロ売りが進み、16時台には159.24円まで下押した。
債券
10年長期金利 0.836% (-0.042)
【市場主要イベント】
7日 独 鉱工業生産
8日 米 新規失業保険瀬院生件数
9日 加 新規雇用者数