【米国】米10年債利回りが3.64%まで低下したことで、ドル売りが優勢
為替(2024年9月11日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 142.44 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1019 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 156.95 (円)
ポンド円 GBP/JPY 186.30 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3079 (米ドル)
9月10日のニューヨーク外国為替市場は、欧州株が低調な推移をしていることもあり、リスク・オフのユーロ売りが先行した。また米10年債利回りが3.64%前後と昨年6月以来の低水準を記録するとドル売りが優勢となった。ドル売り・ユーロ売りが出る中で全般で円買いが優勢な相場となった。なお、11日の米消費者物価指数や12日のECB政策金利の結果を見極めたい向きも強かった。
米ドル円は、米10年債利回りが一時3.64%と昨年6月以来の低水準を記録すると、円買い・ドル売りが先行した。米株式相場の失速や日経平均株価先物の下落を背景にリスク・オフの円買いも入ると、25時台には142.19円まで下押した。引けにかけては11日には米消費者物価指数の
発表を控えていることもあり、徐々に流動性が低下しもみ合いとなった。
ユーロドルは、欧州株式相場の下落を背景にリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが先行すると、24時前には一時1.1015ドルの日通し安値を更新した。ただ米10年債利回りが低下しておりドルが売られていることもあり、大きな方向感が出ることはなく小さな値幅での上下となった。
株式
NYダウ平均 USD 40,746.94 -81.39(-0.19%)
NASDAQ総合 USD 17,025.79 +140.27(+0.83%)
S&P500 USD 5,496.57 +25.51(+0.46%)
株式市場では、米消費者物価指数や米卸売物価指数などインフレ同呼応を反映した重要指標の発表を前に、持ち高調整目的の売りが優勢となった。NYダウ平均は一時410ドル超下落した。一方でハイテク株比率が高いナスダックは続伸した。米10年債利回りが低水準で推移したことを受けて、高PERのハイテク株には買いが入りやすかった。
債券・商品先物
米国債10年 3.644% (-0.058)
NY原油(WTI) USD/バレル 66.53 (-3.67%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,545.7 (+0.40%)
【日本】日経平均株価や欧州株の値動きにつられる形で、株価動向に降られる動きとなった
為替(17時)
9月10日の東京外国為替市場は、日経平均株価が一時300円超高まで上昇したことで、全般でリスク選好の円売りが先行した。ただ前場引けにかけて日経平均株価が上げ幅を縮小したことなどを受けて、円売りも落ち着いた。欧州勢が参入すると、独DAXがプラス圏を回復した事や、英FT100などが下げ幅を縮小したこともあり、ユーロ買いが優勢となった。
米ドル円は、日経平均が300円超高まで上げ幅を拡大すると、10時台には143.54円まで上値を伸ばした。ただ、日経平均株価が前場引けにかけて上げ幅を縮小すると14時台には143.02円まで下押した。ただ、節目の143円がサポートとして意識されると買い戻しが優勢となった。時間外の米10年債利回りが3.72%台まで上昇したことや、米株式先物がプラス圏を回復したことなどが相場を下支えした。
ユーロドルは、東京オープン直後に1.1028ドルまで下押したが、その後は下げ渋りじり高となっていった。16時前には1.1049ドルまで上値を伸ばしたが、ユーロクロスの方向感が定まらない中で、小幅な上下のもみ合いとなった。
ユーロ円は、下値が堅い動きとなった。株高でリスク志向ムードが強まると158.37円までユーロ買いが進行したが、一巡後は158円付近まで売り戻されるなど、株価に連動するような動きとなった。日経平均株価が伸び悩みを確認すると157.90円まで下押した。独DAXがプラス圏に転じたことや、英FT100なども下げ幅を縮小した事が相場を下支えし、欧州勢参入後は158.53円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 0.842% (-0.033)
【市場主要イベント】
11日 英 GDP
米 CPI
12日 ユーロ ECB政策金利
ユーロ ラガルドECB総裁発言
13日 ユーロ 鉱工業生産
米 ミシガン大消費者態度指数