【米国】米新規失業保険申請件数の強い結果を受けて、ドル買いが先行
為替(2024年9月20日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 142.60 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1161 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 159.18 (円)
ポンド円 GBP/JPY 189.43 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3282 (米ドル)
9月19日のニューヨーク外国為替市場は、新規失業保険申請件数(予想:23.0万件、結果:21.9万件)や9月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数(予想:-1.0、結果:1.7)が予想を上回った事を受けて、全般でドル買いが優勢となった。ただ20日に日銀金融政策決定会合の結果公表を控えていることもあり、ポジション調整目的の取引がでるなど、大きな方向感はでなかった。
米ドル円は、前週分の新規失業保険申請件数や9月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想よりも強い内容だったことを受けて、円売り・ドル買いが先行し22時過ぎには143.76円まで上値を伸ばした。もっとも東京時間の高値を前に上値が重たくなり失速し、引けにかけては142.53円まで下押した。
ユーロドルは、欧州市場でDAXが史上最高値を更新するなど、欧州株式相場が堅調に推移したことで、リスク・オンのユーロ買い・ドル売りが進行し、1.1178円まで上値を伸ばした。ただ、ニューヨーク市場では米経済指標が予想を上振れたことが相場の重しとなり、23時台には1.1116ドルまで下押したが、売りが一巡後は米10年債利回りが上げ幅を縮小したこともあり、1.1167ドルまで下げ渋った。
株式
NYダウ平均 USD 42,030.09 +535.89(+1.29%)
NASDAQ総合 USD 18,011.51 +435.84(+2.47%)
S&P500 USD 5,714.14 +95.96(+1.70%)
株式市場では、NYダウ平均や多くの機関投資家が運用指標としているS&P500は過去最高値を更新した。米大幅利下げが景気を支えるとの期待が高まると、主力株に買いが集まった。また米経済指標の強い結果を受けて、景気の先行きに対する楽観的な見方が広がったことも相場を下支えした。ハイテク株比率が高いナスダックも、7月16日以来約2か月ぶりの高値で取引を終えた。
債券・商品先物
米国債10年 3.715% (+0.009)
NY原油(WTI) USD/バレル 72.17 (+2.77%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,611.7 (+1.04%)
【日本】BOE政策金利発表や日銀金融政策決定会合を前に神経質な動きが続いている
為替(17時)
9月19日の東京外国為替市場は、日経平均株価が高く寄り付き一時1,000円超高となったことや米10年債利回りが上昇したことを受け、リスク・オンの円売りが進行した。ただ米10年債利回りの上昇が一服し、上げ幅を縮めると次第に全般でドル売りが優勢となった。夜にはBOE政策金利発表が控えていることや、20日には日銀金融政策決定会合が控えていることで神経質な値動きとなっている。
米ドル円は、時間外の米株先物のプラス推移を確認すると、東京仲値にかけてドル買い・円売りが強まり10時30分過ぎには143.94円まで上値を伸ばした。ただ、6日高値の144.01円が目先のレジスタンスとして意識されると、米10年債利回りの上昇一服も重なり一転してドル売り・円買いが優勢となり142.03円まで下押すも、大台割れを回避した。
ユーロドルは、米10年債利回りが上昇したことで上値が重たくなり前日安値を割り込み、1.1068ドルまで下押した。ただ金利上昇に一服感が出ると、買い戻しが優勢となった。その後は米10年債利回りが3.71%台やや低下したこともあり徐々にユーロ買い・ドル売りが優勢となった。夜にはBOE政策金利発表を控えていることもあり、ポジション調整の買いも入り、1.1153ドルまで上値を伸ばした。
ユーロ円は、日経平均株価が高く寄り付いたことでリスク・オンの円売りが入り、159.41円まで上値を伸ばした。もっともドル円が失速し伸び悩むと上値が重たくなり始めた。ドル円の下落に合わせて一時158.33円まで下押したが、20日に控えた日銀金融政策決定会合を前にドル円が神経質な動きをしていることもあり、引けにかけては買い戻しが優勢となった。
債券
日本国債10年 0.846% (+0.022)
【市場主要イベント】
20日 日 8月全国消費者物価指数
日 日銀金融政策決定会合
日 植田日銀総裁の発言