【米国】米10年債利回りが4.15%台まで上昇したことで、全般でドル買いがゆ末井となった
為替(2025年10月10日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 153.08(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1564(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 176.99(円)
ポンド円 GBP/JPY 203.66(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3294(米ドル)
10月9日のニューヨーク外国為替市場は、高市自民党総裁がテレビ番組で「私の立場で利上げそのものについて発言すべきではない」「行き過ぎた円安を誘発するつもりはない」「財政健全化が必要ではないといったことは一度もない」と発言すると、一時円の買戻しが優勢となったが限定的だった。
米ドル円は、米政府機関の一部閉鎖に伴い主要な経済指標の発表が先送りされる中で、相場材料は乏しく方向感は出にくかった。なお高市自民党総裁がテレビ番組で発言した際には一時152.11円まで下押したものの、米10年債利回りが上昇したこともあり全般でドル買いが優勢となった。
ユーロドルは、フランスの政局不安が和らぐ中でユーロ買いが入ったものの、市場では「根本的な問題の解決は困難」との懸念も根強く戻りは鈍かった。米10年債利回りの上昇に伴いドル買いが活発となると、午前3時台には1.1542ドルまで下値を拡大した。
株式
NYダウ平均 USD 46,601.77 -1.20(-0.01%)
NASDAQ総合 USD 23,041.20 +255.06(+1.11%)
S&P 500 USD 6,753.71 +39.13(+0.58%)
株式市場は、NYダウ平均が過去最高値を更新した後だけに、短期的な過熱感を意識した売りが優勢となった。米政府機関の一部閉鎖が長期化するとの懸念も相場の重しとなった。なおハイテク株比率が高いナスダックでも史上最高値を更新した後だけに利益確定目的の売りが優勢となった。
債券・商品先物
米国債10年 4.121% (-0.004)
NY原油(WTI) USD/バレル 61.70 (+0.29%)
NY金(COMEX) USD/オンス 4,060.6 (+1.31%)
【日本】欧州時間には高市トレードを意識した円売りが優勢となった
為替(17時)
10月9日の東京外国為替市場は、新規材料に欠ける中で全般でもみ合う展開が続いた。欧州勢が参入し始めると、依然として高市トレードが意識されて円売りが優勢となった。ただ急激に円安が進行していることから、為替介入への警戒感や日銀が円安是正のために早期利上げに踏み切るのではないかといった警戒感も高まっている。
米ドル円は、東京仲値にかけては152.76円まで上値を伸ばしたが、連日で上昇をしていた反動もあり伸び悩んだ。その後は152.60円まで下押したが底堅く推移し152.50円前後でのもみ合いが続いた。欧州勢が参入し始めると、依然として高市トレードが意識されていることで153.22円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、前日のニューヨーク時間に買戻しが強まった流れを引き継ぎ、14時過ぎには1.1648ドルまで上値を伸ばした。ただ、対円や対オセアニア通貨でドルが買われると徐々に上値が重たくなり、時間外の米10年債利回りが上昇したことも重しとなり1.1606ドルまで下押した。
ユーロ円は、ドル円同様に170円台半ばでのもみ合う展開が続きながらも徐々に下値を切り上げていった。欧州勢が参入し始めると高市トレードを意識した円売りが優勢となり、177.77円まで上値を伸ばした。もっとも、その後はユーロドルが下落したことを受けて、177.63円まで売り戻された。
債券
日本国債10年 1.691% (±0)
【市場主要イベント】
9日 ユーロ 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
10日 加 9月新規雇用者数