高市氏の「責任ある積極財政」発言を受けて、全般で円売りの流れが強かった

【米国】米消費者物価指数が市場予想を下回ったことで、ドル売りが先行した

為替（2025年10月25日  6時00分）
米ドル円          USD/JPY   152.88(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1625(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   177.72円)
ポンド円          GBP/JPY   203.50(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3309(米ドル)

 
10月24日のニューヨーク外国為替市場は、米消費者物価指数が（予想：0.4％、結果：0.3％）市場予想を下回ったことを受けて、次回FOMCでFRBが利下げをするとの思惑が高まったこともあり、ドル売りが優勢となった。もっとも米製造業・サービス業PMIが市場予想を上回ったこともあり、積極的にドルを売り進める展開とはならなかった。
 
米ドル円は、米消費者物価指数が市場予想よりも弱い内容である事が伝わると円買い・ドル売りが先行し一時152.23円まで下押した。ただ、売り一巡後は米製造業・サービス部門PMIが市場予想を上回ったことなどを相場の支援材料として153.02円まで買い戻された。その後はミシガン大消費者態度指数確報値が市場予想を下回ったことで、上値が抑えられ152.85円前後でもみ合う展開となった。
 
ユーロドルは、米CPIが市場予想を下回ったことでドル売りが優勢となり21時台には1.1650ドルまで上値を伸ばした。ただ、21日の高値1.1655ドルが目先のレジスタンスとして意識されたことを受けて上値が抑えられた。なおムーディーズはフランスの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたと発表したものの、相場の反応は限定的だった。
 
株式
NYダウ平均       USD   47,207.11               +472.51(+1.01%)
NASDAQ総合    USD   23,204.87               +264.93(+1.15%)
S&P 500             USD    6,790.68                 +52.25(+0.77%)

株式市場は、米消費者物価指数が市場予想を下回ると、FRBが次回FOMCで利下げを決めるとの思惑が高まり、主力株を中心に買いが集まった。ハイテク株比率が高いナスダックやS&P500で史上最高値で取引を終えた。
 
債券・商品先物
米国債10年                     　　       4.003%     (±0)
NY原油（WTI）     USD/バレル   61.07         (-0.50%)
NY金（COMEX）  USD/オンス   4,126.9     (-0.39%)
 

【日本】高市氏の所信表明演説を受けて、全般で円売りが優勢となった

 
為替(17時）
10月24日の東京外国為替市場は、日経平均株価が堅調に推移したことや高市首相が「責任ある積極財政」について発言したことで、円売りが優勢となった。10月独サービス部門購買担当者景気指数（予想：51.0、結果：54.5）が市場予想を大きく上回ったことを受けて、ユーロ買いが優勢となった。
 
米ドル円は、152.47円まで下押したものの日経平均株価が堅調に推移したことを確認すると上昇し、152.91円まで買いが優勢となった。買い一巡後は伸び悩むも高市首相が所信表明演説で、責任ある積極財政について発言すると円売りが優勢となり153.06円まで高値を更新した。もっとも米CPIの発表が控えていることもあり、積極的に買い進める展開とはならなかった。
 
ユーロドルは、対円でドル買いが進んだことを受けて15時過ぎには1.1600ドルまで売り押された。ただ、10月独サービス部門購買担当者景気指数が市場予想を大きく上回るとユーロ買いで反応し、1.1628ドルまで上値を伸ばした。買い一巡後には潮汐目的の売りに押され伸び悩んだ。
 
ユーロ円は、ユーロドルが下押したことにつれて177.19円まで下押したものの、日経平均株価が堅調な動きをしていることやドル円が上昇したことにつれて、177.52円まで上値を伸ばした。その後はやや調整の売りが入ったものの、独PMI速報値が市場予想を上回ったことなどを受けて、ユーロ買いが優勢となると16時台には177.70円まで上値を伸ばした。
 
債券
日本国債10年　　　1.662%     (+0.022)