【米国】米10年債利回りの上昇を受けてドル買いが先行したが一時的だった
為替(2025年10月29日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 152.11(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1652(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 177.19(円)
ポンド円 GBP/JPY 201.88(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3269(米ドル)
10月28日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが一時4.00%台を回復したことで、ドル買いが優勢となったものの、その後は3.97%台まで低下したことでその後はドル売りが優勢となった。ただ29日からは、米FOMCや日銀金融政策決定会合が実施されることから様子見ムードが強く、大きな方向感は出なかった。
米ドル円は、ベッセント財務長官が日米財務相会談で日銀の金融政策に言及したことを明らかにしたことで日本時間には151.76円まで下押したが、片山財務相が「直接的に金融調整をどうすべきかの話はなかった」と否定したことで、下げ渋った。その後は米FOMCや日銀金融政策決定会合を前に大きな方向感は出ず、神経質にもみ合う展開となった。
ユーロドルは、米10年債利回りの上昇をきっかけにドル買いが優勢となり、1.1625ドルまで下押した。ただ、前日安値の1.1618ドルが目先のサポートとして意識されると買戻しが優勢となった。米利下げ観測が高まる中で、ユーロ圏の政策金利が当面据え置かれるとの見方が優勢となると、買戻しが優勢となり1.1659ドルまで上昇した。
株式
NYダウ平均 USD 47,706.36 +161.78(+0.34%)
NASDAQ総合 USD 23,828.19 +192.10(+0.81%)
S&P 500 USD 6,890.88 +15.73(+0.22%)
株式市場は、貿易問題を巡る米中対立の緩和期待や米利下げ観測を背景に投資家のリスク先行姿勢が強まると株買いが優勢となった。好決算を発表したシャーウィン・ウィリアムズが大幅に上昇し、NYダウ平均を1銘柄で120ドル近く押し上げた。
債券・商品先物
米国債10年 3.978% (-0.005)
NY原油(WTI) USD/バレル 59.81 (-2.19%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,968.1 (-0.72%)
【日本】日米財務相会談の結果を受けて全般で円買いが優勢となった
為替(17時)
10月28日の東京外国為替市場は、前日の日米財務相会談で米財務省が「インフレ期待の安定と為替レートの安定のためには、健全な金融政策の策定が必要」と述べたことで、日本の金融政策の利上げ推進を示唆しているとの見方が強まり、全般で円買いが優勢となった。
米ドル円は、前日の日米財務相会談について米財務省が「インフレ期待を安定させ、為替レートの過度な変動を防ぐうえで、健全な金融政策の策定と対話が果たす役割を強調した」と発表した事で、151.76円まで下押した。もっとも片山財務相は「為替についての直接的な協議はなかった」としたことで152.35円まで買い戻されたが、上値は限定的となった。
ユーロドルは、ドル円の下落を受けてドル売りが優勢となると、14時過ぎには1.1668ドルまで上値を伸ばした。もっともその後は伸び悩み米10年債利回りが下げ渋っていることを受けて、ややドル買いが優勢となり1.1650ドルまで売り戻された。
ユーロ円は、ドル円の下落につれて円買いが優勢となると14時台には177.04円まで下値を拡げた。その後は下げ渋ると177.53円まで買い戻されたものの、上値は限定的ですぐに売り戻された。
債券
日本国債10年 1.641% (-0.027)
【市場主要イベント】
29日 加 カナダ銀行政策金利
米 FOMC政策金利発表
30日 日 日銀金融政策決定会合
独 7-9月期国内総生産
ユーロ 7-9月期国内総生産
米 7-9月期国内総生産
ユーロ ECB政策金利
31日 ユーロ 消費者物価指数
米 PCEデフレーター
加 月次国内総生産