この日も高市氏の政策による日銀早期利上げ観測の後退から、円売りが優勢となった

【米国】米10年債利回りが上昇したことを受けて、全般でドル買いが優勢となった

為替(2025年10月9日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   152.69(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1628(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   177.49(円)
ポンド円          GBP/JPY   204.67(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3402(米ドル)

10月8日のニューヨーク外国為替市場は、自民党の高市氏新総裁が志向する積極財政や金融緩和を背景とした財政悪化懸念や日銀の早期利上げ観測の後退を手掛かりとした円売りが出やすかった。米10年債利回りが4.13%台まで上昇に転じたことで全般でドル買いも優勢となった。

米ドル円は、自民党総裁に選出された高市氏が積極財政や金融緩和を支持していることから、この日も円売りが優勢となった。ただ、連日上昇していることもあり、利益確定目的の売りも出やすく積極的に上値を試す展開とはならなかった。もっとも下値も152.37円までと限定的だった。

ユーロドルは、フランスでの政治や財政悪化に対する警戒感がやや後退する中で、22時30分前には1.1644ドルまで買われた。もっとも調整の域を出ることはなく、米10年債利回りが上昇に転じたことも相場の重しとなり、午前1時30分過ぎには1.1598ドルまで下押し、日通し安値を更新した。

株式 
NYダウ平均       USD   46,601.77           -1.20(-0.01%)
NASDAQ総合     USD   23,041.20         +255.06(+1.11%)
S&P 500             USD    6,753.71           +39.13(+0.58%)

株式市場は、FRBが追加利下げを決定するとの観測が引き続き相場を支えた半面で、米政府機関の一部閉鎖が長期化するとの懸念が売りを誘った。またハイテク株比率が高いナスダックでは反発上昇し、史上最高値で取引を終えた。

債券・商品先物
米国債10年                                 4.121%     (-0.004)
NY原油(WTI)     USD/バレル   61.70        (+0.29%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   4,060.6     (+1.31%)
 

【日本】ニュージーランド準備銀行の利下げで、NZドルは急速に値を下げた

為替(17時)
10月8日の東京外国為替市場は、ニュージーランド準備銀行が0.50%の利下げを発表すると、対ドルで急速に値を下げた。それにつられる形で、全般でドル買いが優勢となった。また欧州では、仏金利の低下に伴うユーロ売りもでた。

米ドル円は、早朝には一時151.74円まで低下したものの、対NZドルでドル買いが強まったことで、ドル円でもドル買いが優勢となり11時過ぎには152.64円まで上値を伸ばした。もっともその後は連日の大幅な上昇もあり、さらに上値を試すような展開とはならず152.45円前後でのもみ合いとなった。

ユーロドルは、対NZドルでのドル買いにつられる形で、ユーロドルでもドル買いが進行した。目立った戻りもなく15時30分過ぎには1.1607ドルまで下値を拡大した。もっとも売り一巡後には急な下落に対するショートカバーも入り、17時過ぎには1.1635ドルまで買い戻された。

ユーロ円は、ドル円の上昇につれる形で177.45円まで上値を伸ばしたものの、ユーロドルが下落すると、利益確定目的の売りにも押されながら15時台には176.89円まで下押した。ただ、その後は仏金利低下に伴うユーロの買戻しに沿って17時過ぎには177.44円まで買い戻された。

債券
日本国債10年 1.691%     (+0.020)
 

【市場主要イベント】
9日   ユーロ 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
10日  加 9月新規雇用者数
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