【米国】米10年債利回りの上昇などを背景として、ドル買いが先行した
為替(2025年10月7日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 150.35(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1713(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 176.00(円)
ポンド円 GBP/JPY 202.75(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3484(米ドル)
10月6日のニューヨーク外国為替市場は、週末の自民党総裁選挙にて高市氏が選ばれたことで、積極財政への期待などから、円売りが優勢となった。米10年債利回りが4.168%まで上昇したこともドル買いを支えた。なお、ラガルドECB総裁は「ユーロ圏のインフレ率は目標付近で推移する見通しで来年には景気が持ち直す」とした。
米ドル円は、自民党の新総裁に積極財政派の高市氏が選ばれたことを材料に、欧州市場でも円売り・ドル買いが進んだ。本田元内閣官房参与が「1ドル150円を超えたら、やや行き過ぎだろう」と発言したことで、149.75円まで下押したが下値は限定的だった。
ユーロドルは、ルコルニュ仏首相の辞任が伝わったことで同国の政局不安が再燃したことで欧州市場ではユーロ売りが先行していたが、売り一巡後は一転して買戻しが優勢となり、24時過ぎには1.1721ドルまで買い戻された。その後は1.1710ドル前後でもみ合った。
株式
NYダウ平均 USD 46,694.96 -63.31(-0.13%)
NASDAQ総合 USD 22,941.19 +160.68(+0.70%)
S&P 500 USD 6,740.29 +24.51(+0.36%)
株式市場は、NYダウ平均は連日で史上最高値を更新していた後だけに、利益確定目的の売りが優勢となった。米10年債利回りが上昇したことも相場の重しとなった。ハイテク株比率が高いナスダックは反発し史上最高値で取引を終えた。
債券・商品先物
米国債10年 4.156% (+0.035)
NY原油(WTI) USD/バレル 61.51 (+2.04%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,984.4 (+1.84%)
【日本】高市新総裁の積極財政出動や金融緩和策への期待から円売りが優勢となった
為替(17時)
10月6日の東京外国為替市場は、4日の自民党総裁選で高市氏が選出されたことで、財政出動や金融緩和への期待が高まったことで、円独歩安となった。日経平均株価が2,000円超高となったことも円売りを促した。フランスではルコルニュ首相が発表した新内閣人事に対して野党の不満が高まり、仏政局不安が再燃したことでユーロ売りが優勢となった。
米ドル円は、4日に実施された自民党総裁選挙で積極的な財政出動を掲げていた高市氏が選出されると、早朝から大きく窓を開けて円安ドル買いが進行した。日経平均株価が急騰したことも相場を下支えし、14時台には150.44円まで上値を伸ばした。買い一巡後には150円を割り込む場面もあったが、底堅く推移しすぐに150円台を回復した。
ユーロドルは、ドル円が大幅に上昇していることや米10年債利回りが上昇したことを受けてドル買いが優勢となり、一時1.1706ドルまで下押した。その後は1.1730ドルまで買い戻されたが、フランスでルコルニュ仏首相が週末に新内閣の経済・財務省にマクロン大統領側近のロランレスキュール氏を任命したことが野党の反発を招き、政局不安が再燃しユーロ売りが強まったことで1.1662ドルまで売られた。
ユーロ円は、週末に積極財政を掲げていた高市氏が自民党総裁選に勝利したことで、日経平均株価の上昇とともに円安が優勢となった。また欧州時間になると、フランスの政局不安が再燃した事を受けて売りが優勢となり、17時過ぎには174.89円まで売り戻された。
債券
日本国債10年 1.690% (+0.033)
【市場主要イベント】
7日 ユーロ ラガルドECB総裁の発言
8日 新 ニュージーランド準備銀行政策金利
米 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
9日 ユーロ 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
10日 加 9月新規雇用者数