【米国】米利下げ期待の高まりもあり、全般でドルの売戻が優勢となったが、積極的に売り進める展開とはならなかった
為替(2025年11月11日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 154.03(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1563(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 178.12円)
ポンド円 GBP/JPY 203.03(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3181(米ドル)
11月10日のニューヨーク外国為替市場は、米政府機関閉鎖が一部解除される可能性が高まったことを受けて、米経済の回復を期待したドル買いが優勢となった。ただ、ミランFRB理事が段階的な利下げについて言及し「現時点では、12月は0.50%の利下げが適切と考える」と自身の考えを示すと、ドル売りが優勢となった。ただ、積極的に売り進めていく事はなかった。
米ドル円は、米政府再開への期待感から154.25円まで上値を伸ばしたものの、上院での最終表決や下院での採決を控えていることで伸び悩んだ。また日経平均先物が弱含んでいる事も相場の重しとなった。またミランFRB理事が「段階的にハト派な姿勢をとるのは妥当」と発言すると、153.89円まで売り戻された。
ユーロドルは、欧米の主要な経済指標発表がなく手掛かり材料に欠ける中で、1.1578ドルまで上昇したものの、米政府機関一部閉鎖解除の見方が強まったことを受けて、ドル買いが優勢となると1.1541ドルまで下押した。もっとも月曜日安値に面合わせすると、下げ渋った。
株式
NYダウ平均 USD 47,367.73 +371.96(+0.79%)
NASDAQ総合 USD 23,524.82 +527.40(+2.29%)
S&P 500 USD 6,832.22 +103.21(+1.53%)
株式市場は、米政府機関の一部閉鎖が解除に向けて前進するとの見方から投資家心理が改善すると、株買いが優勢となった。「半導体世界大手の台湾積体電路製造に増産依頼した」と伝わったエヌビディアが大幅高となるなど、ハイテク株を中心に買いが入った。
債券・商品先物
米国債10年 4.112% (+0.019)
NY原油(WTI) USD/バレル 60.05 (+5.92%)
NY金(COMEX) USD/オンス 4,118.8 (+2.65%)
【日本】米政府機関の一部閉鎖解除が前進するとの思惑から、全般でドル買いが優勢となった
為替(17時)
11月10日の東京外国為替市場は、「米民主党の上院議員が政府閉鎖終結にむけて共和党案の審議を進めている」との一部報道が伝わると、米政府機関のへいさが解除に向けて前進するとの思惑が高まった。閉鎖の解除によって米景気への影響も和らぐとの見方から、ドル買いが先行した。
米ドル円は、「米民主党の上院議員が政府閉鎖終結にむけて共和党案の審議を進めている」との報道が伝わると、米政府の一部閉鎖が解除に向けて前進するとの思惑が広がりドル買いが先行した。日経平均株価が堅調に推移したことも支えとなり、16時台には154.15円まで上値を伸ばした。ただ154円台では上値が重たく伸び悩んだ。
ユーロドルは、ドル買いの流れに沿って早朝には1.1541ドルまで下押したものの、売り一巡後は下げ渋り徐々に買戻しが優勢となった。積極的に上値を試すような展開とはならなかったものの、1.1550ドル台の底堅さを確認すると引けにかけては1.1572ドルまで上値を伸ばした。
ユーロ円は、ドル円の上昇や日経平均株価が底堅く推移したことを受けて円売り・ドル買いが優勢となった。またユーロドルが上昇していることも相場の支えとなり、目立った押し目を付けることなく17時過ぎには178.27円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 1.703% (+0.022)
【市場主要イベント】
11日 英 失業保険申請件数
12日 独 10月消費者物価指数
13日 英 7-9月期四半期国内総生産
米 10月消費者物価指数
14日 ユーロ 7-9月期四半期域内総生産
米 10月小売売上高