為替(2025年11月7日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 153.03(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1547(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 176.71円)
ポンド円 GBP/JPY 201.02(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3135(米ドル)
米ドル円
3日(月)は、日本市場が休場で東京勢が不在となる中で13時過ぎには153.98円まで下押した。154円割れのタイミングでは買戻しの勢いが強まりじり高に推移した。16時台には154.28円まで上値を伸ばしたものの、積極的に上値を試していくような展開とはならず、154.10円まで売り戻された。米10年債利回りが上昇したことで154.30円まで上値を伸ばしたものの、前週末高値の154.41円が目先のレジスタンスとして意識されたことや、米ISM製造業景気指数が弱い内容であることが伝わると売りが優勢となり153.92円まで売られた。
4日(火)は、下落して始まった日経平均株価がプラスに転じ5万2,600ドル台まで上昇した事を受けて、円売りが優勢となり154.48円まで上値を伸ばした。ただ片山財務相が為替についての発言をすると失速した。時間外のダウ先物が下落したことも嫌気され16時台には153.33円まで下落した。NYダウ先物や日経平均先物が軟調に推移していることで上値が重たく推移した。ただ、米10年債利回りが4.09%台まで上昇したことで153.30円台では底堅く推移した。その後はじり高に推移したものの上値は153.69円までにとどまった。
5日(水)は、日経平均株価が2,400円超下落したことを受けてリスク回避の売りが先行した。前日安値の153.32円を下抜けて152.95円まで下値を拡大した。ただ、153円を割り込んだところでは買い圧力が強まりショートカバーが優勢となり、15時台には153.74円まで上値を伸ばした。ただ三村財務官の発言をきっかけに伸び悩んだ。10月ADP全米雇用報告が市場予想を上回り、米10年債利回りの上昇とともにドル買いが優勢となった。また米ISM非製造業指数も市場予想よりも強い結果となったことで、午前1時過ぎには154.35円まで上昇し日通し高値を更新した。その後は利益確定目的の売りに押されたが、節目の154円では底堅い動きを見せた。
6日(木)は、前日に大幅に下落した日経平均株価が反発上昇したことで、154.02円まで上値を伸ばした。ただ、その後は日経平均株価が上げ幅を縮小したことで伸び悩んだ。また時間外の米10年債利回りが低下したことも重しとなり、153.77円まで売り戻された。10月米企業人員削減数が前月から大きく悪化し、昨日までの労働市場に対する楽観的な見方が後退した。また米10年債利回り4.07%台まで低下する中で日米金利差縮小を意識した売りに押された事で、午前2時台には152.83円まで下値を拡大した。ただ、153円割れでは、買い圧力が強まり153円台を回復した。
ユーロドル
3日(月)は、先週末の売りの流れを引き継ぎ売りが先行し10時過ぎには1.1521ドルまで下押した。もっとも前週末安値と面合わせすると下げ渋り、徐々に買い戻されたが東京勢不在の中で動意は薄く、買いの勢いも弱く1.1541ドルまでにとどまった。米10年債利回りが4.11%台まで上昇した流れに沿って、対欧州通貨でドル買いが進むと、1.1505ドルまで日通し安値を更新した。もっとも米ISM製造業景気指数が弱い内容である事が伝わるとドル売りが優勢となり、1.1537ドルまで買い戻された。
4日(火)は、ドル円の上昇に伴って売りが先行し1.1498ドルまで下値を拡大した。もっともその後は片山財務相の発言をきっかけにドル円が伸び悩んだことで、買戻しが優勢となった。米10年債利回りの低下もあり、1.1533ドルまで上昇した。ポンドドルが下落した流れに沿って1.1473ドルまで下値を拡大した。リーブス英財務省が予算案に関して広範な増税を示唆したことがポンド売りを促した。その後は1.1496ドルまで買い戻されたものの、米10年債利回りが上昇した事を受けて上値が抑えられ、伸び悩んだ。
5日(水)は、ドル円が下落したことを受けて1.1498ドルまで上値を伸ばしたが、円主体の値動きとなる中で1.1490ドル前後でのもみ合いが続いた。欧州勢が参入後にも大きな方向感は出無かった。ADP全米雇用報告が市場予想を上回ったことでドル買いが優勢となり、23時過ぎには1.1468ドルまで安値を更新した。その後は1.1493ドルまで買い戻されるも、ISM非製造業指数でも市場予想を上回ったことで、再び1.1470ドルまで売り戻された。その後はユーロ円が底堅く推移していることにつれて1.1491ドルまでじり高に推移した。
6日(木)は、米10年債利回りが低下していることを受けてユーロ買い・ドル売りが強まり、1.1513ドルまで上値を伸ばした。ただ、積極的に上値を試すような展開とはならず、1.1510円を挟んでもみ合う展開が続いた。10月米企業人員削減数が前月から大きく悪化したことで、1.1544ドルまで上値を伸ばしたもののすぐに売り戻された。ただ、米10年債利回りが低下したことを受けてドル売りが優勢となると、ドル売りユーロ買いが優勢となり午前4時台には1.1552ドルまで上値を更新した。
ユーロ円
3日(月)は、早朝に177.85円まで上値を伸ばしたものの、ドル円の下落につられる形で177.59円まで売り戻された。その後はユーロドルの上昇につれて上昇し16時台には177.97円まで上値を伸ばした。ただドル円同様に上値は重たく売り戻された。
4日(火)は、ドル円の上昇とユーロドルの下落に挟まれる形で小幅にもみ合ったが、片山財務相の発言をきっかけに全般で円買いが進んだ流れに沿って、16時台には176.88円まで下落した。もっとも177円割れでは買い圧力も強まり、177円台を回復した。
5日(水)は、日経平均株価が下落した事でリスク回避の円買いが優勢となり、175.70円まで下値を拡大した。ただ、日経平均株価が下げ幅を縮小したことやダウ先物がプラス圏を回復した事で、リスク回避ムードも和らいだことで、176.61円まで上値を伸ばした。
6日(木)は、前日の大幅な下落から一転して反発上昇した日経平均株価が徐々に伸び悩んだことで徐々に上値を伸ばしていき16時台には177.21円まで上昇した。ただドル円が下落したこともあり上値は重たかった。
11月3日 9時00分 ~11月7日 6時00分までのレンジ幅
米ドル円 USD/JPY 152.83~154.48(円)
ユーロドル EUR/USD 1.1468~1.1552(ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 175.70~177.97(円)
ポンドドル GBP/USD 1.3010~1.3162(ドル)
ポンド円 GBP/JPY 199.07~202.80(円)
株式
3日(月)は、相場の過熱感や高値圏で推移していることへの警戒感が意識される中で、持ち高調整目的の売りに押された。また成長期待のあるハイテク株への資金移動もNYダウ平均の相場の重しとなった。
4日(火)は、人工知能(AI)関連銘柄を中心に相場の割高感が意識されたことで、ハイテク株を中心に売りが広がった。NYダウ平均は一時460ドル近く下落する場面もあった。ハイテク株比率が高いナスダックでも3営業日ぶりに反落した。
5日(水)は、米経済指標で景気の底堅さを示す結果が相次ぎ、投資家心理の改善を意識した買いが入った。相場の割高感が意識されたハイテク株はこの日も売りが先行したが、売り一巡後は買戻しが優勢となった。
6日(木)は、10月米企業人員削減数が前月から悪化したことを受けて、米景気先行き不透明感を意識した売りがでた。またハイテク株の割高感が意識されていることも引き続き相場の重しとなった。