米政府機関の一部閉鎖解除への期待からドル買いが先行したが、後半で米労働市場への不安からドル売りが優勢となった

【米国】米雇用指標が米労働市場の冷え込みを示唆すると、ドル売りが先行した

為替(2025年11月12日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   154.12(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1583(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   178.52円)
ポンド円          GBP/JPY   202.85(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3161(米ドル)

 
11月11日のニューヨーク外国為替市場は、ADPが発表した米雇用指標において、米労働市場の冷え込みが示唆されると米10年債利回りの低下とともに全般でドル売りが優勢となった。もっとも、米10年債利回りが下げ渋り4.11%台まで回復したことで、一方的にドル売りが進むような展開とはならなかった。
 
米ドル円は、ADPが発表した米民間雇用者数が10月25日終了週までの4週間に平均で1万1,250人減少したと伝わると、全般でドル売りが優勢となり22時台には153.66円まで下値を拡大した。ただ、前日安値の153.33円が目先のサポートとして意識されると買戻しが優勢となり、154.14円まで上昇した。
 
ユーロドルは、米国の民間雇用者数を表す指標が労働市場の冷え込みを示唆したことで、全般でドル売りが優勢となり23時前には1.1600ドルまで上値を伸ばした。ただ、低下していた米10年債利回りが下げ渋り徐々に上昇すると、ドルの買戻しが優勢となり1.1583ドルまで売り戻された。
 
株式
NYダウ平均       USD   47,937.65               +569.92(+1.20%)
NASDAQ総合    USD   23,473.13                  -51.69(-0.21%)
S&P 500             USD    6,846.84                 +14.62(+0.21%)

株式市場は、米政府機関の一部閉鎖解除が近づいているとの観測が高まると買いが優勢となった。ナイキやメルク、アムジェンなどが買われた半面、ソフトバンクグループが保有する全株式を売却したと伝わったエヌビディアが下げた。
 
債券・商品先物
米国債10年                              4.112%     (+0.019)
NY原油(WTI)     USD/バレル   60.86         (+1.34%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   4,135.7     (+0.41%)
 

【日本】午後には日経平均株価がマイナス圏に沈んだことを受けて、リスクオフの円買いが優勢となった

 
為替(17時)
11月11日の東京外国為替市場は、米上院での政府機関再開に向けた法案が可決され、下院での採決が実施される可能性が高まる中で、米政府機関再開後の持ち高調整売りを意識した日経平均株価の下落を受けて、全般で円の買戻しが優勢となった。
 
米ドル円は、日経平均株価が上昇して始まったことを受けて、投資家のリスク志向改善を意識した買いが先行し10時台には154.49円まで上値を伸ばした。もっとも米上院で政府機関再開に向けた法案が可決され明日にも下院で採決が実施される可能性がある中で、閉鎖解除後に持ち高調整の売りが持ち込まれる動きを警戒し、日経平均株価がマイナス圏に沈んだことでドル円も伸び悩んだ。
 
ユーロドルは、ドル円が上昇して始まったことを受けて1.1547ドルまで下押したものの、その後はドル円尾伸び悩みにつれて徐々にユーロ買い・ドル売りが優勢となり1.1565ドルまで上昇した。もっとも欧州勢参入後には再び1.1549ドル案で売り戻されるなど、方向感なくレンジ内での取引に終始した。
 
ユーロ円は、ドル円の上昇につれて178.39円まで上値を伸ばした。ただ、前日高値の178.45円の手前では伸び悩み失速した。その後は日経平均株価がマイナス圏に沈んだことなどもあり、売りが優勢となり178.11円まで売り戻された。
 
債券
日本国債10年   1.691%     (-0.012)
 

【市場主要イベント】
12日 独   10月消費者物価指数
13日 英   7-9月期四半期国内総生産
   米   10月消費者物価指数
14日 ユーロ 7-9月期四半期域内総生産
   米   10月小売売上高
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