米利下げ観測が再び高まったことで、引けにかけてはドル売り圧力が強まった

【米国】日本の財政悪化などを見込んだ円売り地合いが強く、全般で円売りが先行した

為替(2025年11月25日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   156.83(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1522(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   180.71円)
ポンド円          GBP/JPY   205.58(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3108(米ドル)

 
11月24日のニューヨーク外国為替市場は、全般で円安地合いを意識した円売りが先行した。一方で、ウォラーFRB理事は「懸念しているのは労働市場であり、利下げを支持する」「1月は多くの経済データが公表され利下げ判断は難しい」としたことで、米利下げ観測は高まり徐々にドル売りが優勢となった。
 
米ドル円は、全般で円売り地合いが強く、24時過ぎには157.18円まで上値を伸ばした。ただ、米利下げ観測の高まりや、前週末高値の157.54円が目先のレジスタンスとして意識されると、日本政府・日銀による為替介入への警戒感も高まり、上値が重たくなった。
 
ユーロドルは、欧州序盤からのユーロ買いドル売り地合いが続き22時前までに上値を1.1550ドルまで伸ばした。もっとも前週末高値がレジスタンスとして意識されたことで伸び悩んだ。その後も売り圧力が強まり、1.1518ドルまで売り戻された。
 
株式
NYダウ平均       USD   46,446.94               +189.66(+0.41%)
NASDAQ総合    USD   22,877.23               +602.78(+2.70%)
S&P 500             USD    6,705.26                +101.47(+1.53%)

株式市場は、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が12月利下げの可能性について示唆したほか、ウォラーFRB理事も12月利下げを支持する姿勢を示したことで、米利下げ観測が高まりハイテク株を中心に買いが集まった。
 
債券・商品先物
米国債10年                              4.038%      (-0.027)
NY原油(WTI)     USD/バレル   58.88         (+1.72%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   4,130.5      (+1.62%)
 

【日本】本邦休場で方向感は出にくかったが、円売り地合いは根強い

 
為替(17時)
11月24日の東京外国為替市場は、前週末に円の買戻しが進んだ反動から円の売戻が優勢となった。もっとも本邦勢が休場で市場参加者が少ない中で積極的に方向感が出にくい展開となった。ただ欧州勢参入後には、円の先安観を意識した円売りが優勢となった。
 
米ドル円は、前週末安値の156.20円が目先のサポートとして意識されると早朝から買戻しが優勢となり、156.80円まで上昇した。ただ、本邦休場という事もあり買いの勢いは続かず、14時過ぎには156.49円まで売り戻された。もっとも海外勢を中心に円の先安観をも込んだ円売りが優勢となり、17時までには156.89円まで上昇した。
 
ユーロドルは、対円でドル買いが進んだ影響を受けて1.1507ドルまでドル買いが進んだ。もっとも、節目の1.15ドルが目先のサポートとして意識されたことで買戻しが優勢となり、14時過ぎには1.1528ドルまで上昇した。もっとも時間外の米10年債利回りが上昇したことで1.1516ドルまでドルが買い戻された。
 
ユーロ円は、ドル円が上昇していることにつれて180.45円までじり高に推移した。ただ、ドル円の上昇とユーロドルの上昇の影響を同時に受けたため、180.40円前後で揉みあった。その後は円先安観を意識した売りからじり高に推移し、欧州勢参入後には180.64円まで上昇した。
 
債券
日本国債10年   1.776%     (±0)
 

【市場主要イベント】
25日 独   7-9月期国内総生産
   米   9月小売売上高
26日 新   ニュージーランド準備銀行政策金利
27日 ユーロ ECB理事会議事要旨
28日 加   7-9月期四半期国内総生産
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