月末で米国短縮取引となっていることで、大きな方向感は出にくかった

【米国】日米政策金利の方向性を意識した円買い・ドル売りが優勢となった

為替（2025年11月29日  6時00分）
米ドル円          USD/JPY   156.15(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1600(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   181.13(円)
ポンド円          GBP/JPY   206.78(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3242(米ドル)

 
11月28日のニューヨーク外国為替市場は、FRBが12月に追加利下げに踏み切るとの見方が根強い中で、全般でドル売りが優勢となった。また日銀が12月の利上げを決定する可能性が高まっていることで円売りを促した。なお、この日は感謝祭翌日で短縮取引となった。
 
米ドル円は、日銀が12月の金融政策決定会合で利上げに踏み切るとの見方が強まっている中で、FRBが１２月に利下げを実施するとの見方も強まっており、円買い・ドル売りが優勢となり、23過ぎには155.98円まで下押し日通し安値を更新した。もっとも前日安値の155.73円が目先のサポートとして意識されると買戻しが優勢となった。
 
ユーロドルは、FRBの利下げ観測が高まっている中でドル売りが優勢となった。午前1時前には一時1.1607ドルまで上値を伸ばし日通し高値を更新したものの、前日高値の1.1613ドルが目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
 
株式
NYダウ平均       USD   47,716.43               +298.17(+0.62%)
NASDAQ総合    USD   23,365.69               +153.72(+0.66%)
S&P 500             USD    6,849.08                 +37.33(+0.54%)

株式市場は、FRBが12月に利下げに踏み切るとの期待は根強く、この日も買いが続いた。なお、この日の感謝祭翌日で短縮取引となった。ハイテク株比率が高いナスダックでも5日続伸した。
 
債券・商品先物
米国債10年                     　　       4.017%      (+0.025)
NY原油（WTI）     USD/バレル   59.39         (+0.66%)
NY金（COMEX）  USD/オンス   4,256.4      (+1.59%)
 

【日本】依然として円売り圧力が強いものの、大きな方向感は出にくかった

 
為替(17時）
11月28日の東京外国為替市場は、東京仲値にかけては月末という事もあって円売りが先行したものの、仲値直前には輸出勢の円買戻しが持ち込まれたことでクロス円は伸び悩んだ。ただ、円売り圧力は依然として根強くクロス円の下値は堅く、大きな方向感は出にくかった。
 
米ドル円は、東京仲値にかけて買いが強まり156.58円まで上値を伸ばし日通し高値を更新した。ただ、その後は輸出の売りが持ち込まれたことで失速し156.10円まで売り戻された。もっとも下値は限定的で156円台前半でもみ合った。
 
ユーロドルは、ユーロ円の失速を受けて売りが先行し1.1585ドルまで下押した。その後はショートカバーが入り1.1593ドルまで買い戻されたものの、上値は重たく小幅にもみ合った。欧州勢参入後には1.1577ドルまで下値を拡大した。
 
ユーロ円は、東京仲値にかけて181.52円まで上値を伸ばしたものの、仲値通過後は伸び悩み一転して売りが優勢となった。11時台には180.83円まで下押したが前日安値の180.76円が目先のサポートとして意識されると下げ渋り、181.27円まで買い戻された。もっとも上値は重たく再び180.95円まで売り戻された。
 
債券
日本国債10年　　　1.800%     (+0.005)