【米国】FOMCでは市場予想通り3.50-3.75%に引き下げられ、ドル売りが優勢となった
為替(2025年12月11日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 155.93(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1694(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 182.34(円)
ポンド円 GBP/JPY 208.71(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3384(米ドル)
12月10日のニューヨーク外国為替市場は、FOMC結果公表にて政策金利を3.50ー3.75%に引き下げることが発表された。声明では「FF金利の目標レンジのさらなる調整の程度とタイミングは、データ・見通し・リスクバランスを慎重に評価する」とした。パウエルFRB議長も「今後の政策判断においてはデータを見極めていく」との見解を示した。
米ドル円は、FOMC結果公表にて市場予想通り3.50ー3.75%に引き下げることを決めたことを発表した。声明では「米経済活動が緩やかなペースで拡大していることを示唆」との見解が示された。またパウエルFRB議長は「インフレ率は依然としてやや高い」「雇用の下振れリスクは最近高まっている」などと述べた。
ユーロドルは、FOMC結果公表を受けて米10年債利回りが4.13%台まで低下したことにつれて、全般でドル売りが活発化し午前5時過ぎには1.1699ドルまで上値を伸ばした。節目の1.17ドルが目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだが、底堅く推移した。
株式
NYダウ平均 USD 48,054.25 +494.75(+1.04%)
NASDAQ総合 USD 23,654.40 +78.29(+0.33%)
S&P 500 USD 6,886.94 +46.63(+0.68%)
株式市場は、FOMC声明で「準備預金残高が十分な水準まで減少したと判断し、準備金を恒常的に十分な水準に維持するため、必要に応じて短期国債の購入を開始する」との見解が示されると、株などのリスク資産に資金が流入しやすくなるとの思惑から、買いが強まった。
債券・商品先物
米国債10年 4.143% (-0.041)
NY原油(WTI) USD/バレル 58.75 (+0.96%)
NY金(COMEX) USD/オンス 4,259.1 (+0.43%)
【日本】日経平均株価がマイナス圏に沈んだことを受けて、円買いが先行した
為替(17時)
12月10日の東京外国為替市場は、高く始まった日経平均株価が上昇幅を縮めマイナス圏に転じたことで、円買いが優勢となった。もっともNY時間にはFOMCの結果公表が控えていることもあり、積極的な方向感は出にくい展開となった。また欧州圏の要人からはユーロ圏の政策金利は据え置かれることが妥当だという見解が示された。
米ドル円は、東京市場オープン後に156.94円まで上昇したものの上値は重たく売りが優勢となった。日経平均株価がマイナス圏に沈んだことも相場の重しとなり、12時台には156.56円まで下押した。もっとも、夜にはFOMC結果公表を控えていることもあり、売り一巡後は下げ渋った。
ユーロドルは、じり安に推移し12時過ぎには1.1621ドルまで下押したものの、大きな方向感は出にくかった。ただ、欧州勢参入後にはシムカス・リトアニア中銀総裁が「インフレ率が目標水準にあるため、金利の変更は必要ない」との見解を示した。またビルロワドガロー仏中銀総裁も「政策金利を据え置くことが賢明だ」との見解を示した。
ユーロ円は、高く始まった日経平均株価が上昇幅を縮めマイナス圏に転じたことを受けて、円買いが優勢となり182.00円まで下押した。ただ、節目の182円がサポートとして意識されると下げ渋り、ユーロドルの上昇につれて182.49円まで買い戻された。
債券
日本国債10年 1.954% (-0.006)
【市場主要イベント】
10日 米 7-9月期四半期雇用コスト指数
加 カナダ銀行 政策金利
米 FOMC政策金利発表
米 パウエルFRB議長の発言
11日 瑞 スイス国立銀行政策金利
12日 英 10月月次国内総生産