【米国】低調な米雇用指標の結果を受けて、全般でドル売りが優勢となった
為替(2025年12月12日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 155.59(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1741(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 182.68(円)
ポンド円 GBP/JPY 208.38(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3393(米ドル)
12月11日のニューヨーク外国為替市場は、前週分の米新規失業保険申請件数(予想:22.0万件、結果:23.6万件)が市場予想を下回る結果となったことで、ドル売りが優勢となった。米10年債利回りが4.10%台まで低下した事もドル売りを促した。
米ドル円は、FOMCの結果が「想定よりもタカ派ではなかった」との見方が多く、ドル売りが出やすい地合いとなった。また前週分の米新規失業保険申請件数が市場予想よりも弱い内容だったこともドル売りを促し、24時前には154.94円まで下押した。ただ、8日安値の154.90円が目先のサポートとして意識されると下げ渋った。
ユーロドルは、低調な米雇用指標を手掛かりに全般でドル売りが優勢になると、午前2時過ぎには1.1762ドルまで上値を伸ばした。FRBが利下げを実施した一方で、18日のECB理事会では政策金利の据え置きが確実視されていることもあり、米欧金融政策の方向性の違いを意識したユーロ買い・ドル売りが優勢となった。
株式
NYダウ平均 USD 48,706.84 +652.59(+1.35%)
NASDAQ総合 USD 23,597.81 -56.59(-0.23%)
S&P 500 USD 6,902.19 +15.25(+0.22%)
株式市場は、前日のFOMC結果を市場参加者が好意的に受け止め、景気敏感株を中心に買いが入ったことで、NYダウ平均やS&P500で史上最高値を更新した。その一方で、ハイテク株比率が高いナスダックでは、低調な四半期決算を発表したオラクルが急落したことを受けて、ほかのハイテク株にも売りが波及した。
債券・商品先物
米国債10年 4.143% (±0)
NY原油(WTI) USD/バレル 57.66 (-1.85%)
NY金(COMEX) USD/オンス 4,304.8 (+1.07%)
【日本】前日FOMC後の流れを引き継ぎ、ドル売りが先行したが一時的となった
為替(17時)
12月11日の東京外国為替市場は、前日のFOMC結果公表後のドル売りの流れを引き継ぎ全般でドル売りが先行した。また高く寄り付いた日経平均株価が下落し、マイナス圏に沈んだことを受けて円買いも優勢となった。もっとも積極的な方向感が出る展開とはならず、レンジ内での上下にとどまった。
米ドル円は、前日のFOMC結果公表後のドル売りの流れを引き継ぎ売りが先行した。高く始まった日経平均株価が上昇幅を縮めマイナス圏に沈んだことも相場の重しとなり、11時台には155.48円まで下値を拡大した。ただ売り一巡後には低下していた米10年債利回りが常用したこともあり、ドルの買戻しが優勢となった。
ユーロドルは、前日からのドル売りの流れを引き継ぎ1.1707ドルまで上値を伸ばしたものの、買い一巡後はドルの買戻しが優勢となり1.1682円まで売り戻された。ただ、ECBの利下げが終わったの見方が強まっていることもあり、下値も堅く1.1701ドルまで買い戻された。
ユーロ円は、ドル円の下落や日経平均株価の下落に伴い売りが優勢となり、13時過ぎには181.92円まで下押した。もっとも米10年債利回りの上昇に伴い、ドル円が買い戻されるとユーロ円も反発し182.46円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 1.954% (-0.006)
【市場主要イベント】
12日 英 10月月次国内総生産