【米国】米経済指標が総じて弱い内容だったとの受け止めから、ドル売りが先行した
為替(2025年12月17日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 154.80(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1747(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 181.85(円)
ポンド円 GBP/JPY 207.81(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3424(米ドル)
12月16日のニューヨーク外国為替市場は、11月米雇用統計で非農業部門雇用者数(予想:5.0万人、結果:6.4万人)が市場予想よりも上回ったものの、失業率やPMIなどが市場予想を下回ったことで、全般でドル売りが先行した。もっとも、12時以降はロンドンフィキシングに絡んだドル買いが優勢となったこともあり、引けにかけてはドルの買戻しが優勢となった
米ドル円は、米労働省が発表した11月米雇用統計で非農業部門雇用者数は市場予想を上回った一方で、失業率は予想よりも弱い内容だった。またその他経済指標も市場予想を下回ったことで、全般でドル売りがやや優勢となり、154.39円まで下押した。ただ、5日安値の154.35円が目先のサポートとして意識されると、下げ渋った。
ユーロドルは、非農業部門雇用者数以外の経済指標が弱い結果となったことで「米指標は総じて低調だった」と受け止められると、ユーロ買い・ドル売りが優勢になると、24時過ぎに1.1804ドルまで上値を伸ばした。ただ、ロンドンフィキシングにかけてはドル買いも観測されたことで、午前4時台には1.1734ドルまで売り戻された。
株式
NYダウ平均 USD 48,111.24 -305.17(-0.63%)
NASDAQ総合 USD 23,104.64 +48.20(+0.20%)
S&P 500 USD 6,800.25 -17.22(-0.25%)
株式市場は、11月米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を上回った一方で、失業率が予想よりも弱い内容となり、全体では弱めの結果だったと受け止められたことで、売りが優勢となった。その一方で、ハイテク株比率が高いナスダックでは4営業日ぶりに反発上昇した。
債券・商品先物
米国債10年 4.149% (-0.031)
NY原油(WTI) USD/バレル 55.04 (-2.56%)
NY金(COMEX) USD/オンス 4,334.1 (+0.01%)
【日本】日経平均株価の低調な動きにつれて、円買いが先行した
為替(17時)
12月16日の東京外国為替市場は、日経平均株価が安く始まり下げ幅を拡大していることを受けて、全般で円買いが優勢となった。全般で円主体の値動きとなったものの、今週は米重要指標が控えていることや日銀金融政策決定会合が控えていることで、積極的に買い進めていく展開とはなりにくかった。
米ドル円は、東京オープン直後には前日のドル売りの流れを引き継ぎ154.73円まで下押したものの、仲値にかけては買いが優勢となり155.12円まで上値を伸ばした。ただ、日経平均株価が下げ幅を拡大した事を受けて14時台には154.68円まで下値を拡大した。もっとも154円台では買い圧力も強く154.97円まで下げ渋った。
ユーロドルは、円主体の取引となる中で1.175ドル台での小幅なもみ合いが続いた。16時過ぎには1.1744ドルまで下値を拡大したが、売り進める展開とはならず下げ渋った。この日の値幅はわずか15pipsほどと小幅なレンジ内での動きとなった。
ユーロ円は、東京仲値にかけては182.24円まで上昇したものの、ドル円の下落や日経平均株価の軟調な動きを見て売りが優勢となると、14時過ぎには181.77円まで下値を拡大した。ただ、ドル円が下げ渋り徐々に持ち直すと、ユーロ円でも買い戻しが優勢となり182.10円まで上昇した。
債券
日本国債10年 1.951% (-0.003)
【市場主要イベント】
17日 ユーロ 11月消費者物価指数(HICP、改定値)
18日 新 7-9月期四半期国内総生産
ユーロ 欧州中央銀行(ECB)政策金利
米 11月消費者物価指数
19日 日 日銀金融政策決定会合
日 11月全国消費者物価指数
日 植田日銀総裁の発言