前週末の大幅に円安が進行した反動から、調整の円買いが優勢となった

【米国】片山財務相の円安けん制発言から、全般で円買いが優勢となった

為替(2025年12月23日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   156.99(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1755(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   184.54(円)
ポンド円          GBP/JPY   211.27(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3457(米ドル)

 
12月22日のニューヨーク外国為替市場は、片山財務相の円安をけん制する発言が伝わったことで、全般で円買いが優勢となった。ニューヨーク市場の後半では「すでにクリスマス休暇入りした市場参加者も多く、商いは低調だった」との声も聞かれた。
 
米ドル円は、片山財務相が足元の円安進行について「完全にファンダメンタルズではなく投機」「過度な為替変動には断固たる措置。介入はフリーハンド」との見解を示すと、円買い・ドル売りが優勢となった。午前2時台には156.70円まで下押した。
 
ユーロドルは、ドル円の下落をきっかけに全般でドル売りが優勢となると24時台には1.1769ドルまで上値を伸ばした。もっともFOMC結果公表やECB定例理事会といった重要イベントを終え、年末に向けた調整にとどまった。
 
株式
NYダウ平均       USD   48,354.61               +231.75(+0.48%)
NASDAQ総合    USD   23,423.59               +115.79(+0.49%)
S&P 500             USD    6,877.83                 +44.23(+0.64%)

株式市場は、「中国の顧客向けに、来年2月の春節よりも前に人工知能半導体の出荷を始める意向」と伝わったことで、エヌビディアが買われた。米株式主要3指数は全般で上昇した。
 
債券・商品先物
米国債10年                              4.167%      (+0.016)
NY原油(WTI)     USD/バレル   57.94         (+2.51%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   4,472.5      (+2.33%)
 

【日本】前週末の大幅な円売りの反動から、円の買戻しが先行した

 
為替(17時)
12月22日の東京外国為替市場は、前週末にクロス円が大きく上昇した反動から円買いが先行した。三村財務官が「一方向で急激な動き、有料している」と円安をけん制する発言をしたほか、木原官房長官も「足元の為替市場では一方向かつ急激な動きも見られ憂慮している」との見解を示した。
 
米ドル円は、前週末に大きく上昇した反動から週明けは売りが入りやすく売りが先行した。片山財務相や三村財務官などから円安をけん制する発言が伝わったこともあり、11時台には157.23円まで下押した。もっとも売り一巡後は下げ渋ったが、上値は重たく戻りは157.56円までにとどまった。
 
ユーロドルは、円主導の相場となる中で大きな穂王高官は出にくく、狭いレンジ内でのもみ合いが続いた。欧州勢参入後にはユーロ円の上昇などを背景にユーロ買いが優勢となり1.1731ドルまで上値を伸ばした。
 
ユーロ円は、ドル円同様に高値に対する警戒感もあり、売りが先行し184.23円まで下押した。高市政権の財政拡張政策や日銀の追加利上げ観測の後退を背景に円安地合いが根強い中で、欧州勢参入後には豪ドル円などを主導にクロス円が買い戻される展開となり、184.81円まで買戻しが進んだ。
 
債券
日本国債10年   2.085%     (+0.065)
 

【市場主要イベント】
22日 英 7-9月四半期国内総生産
23日 米 7-9月四半期国内総生産
   加 10月月次国内総生産
24日 日 日銀・金融政策決定会合議事要旨
26日 日 12月東京都区部消費者物価指数
この記事をシェアする
もっと読む
クッキー(Cookie)について: お客様が本ウェブサイトにアクセスする際、セキュリティの確保やお客様に関する情報を取得することを目的に、クッキー(Cookie)を使用する場合があります。 本ウェブサイトにお客様が継続的に訪問する場合、クッキーについて同意することと見なします。またクッキーはいつでも削除することが可能です。
FAQ お問合せ サポートデスク
月曜日-金曜日
9:00-24:00