【米国】米CPIが市場予想を下回る結果となると、全般でドル売りが優勢となった
為替(2025年5月14日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 147.47(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1184米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 164.93(円)
ポンド円 GBP/JPY 196.08(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3302(米ドル)
5月13日のニューヨーク外国為替市場は、米労働省発表の米消費者物価指数(予想:2.4%、結果:2.3%)が市場予想を下回ると全般でドル売りが先行した。米トランプ大統領が自身のSNSにて「インフレはなく、ガソリン・エネルギー・食品などほぼすべての価格は下落している。FRBは欧州や中国のように利下げをすべきだ」と投稿した。また仏中銀総裁も、「夏までに利下げの可能性がある」と述べた。
米ドル円は、米CPIの発表を前に買い戻しが先行すると148.28円まで上値を伸ばしたが、米CPIの下振れを受けて全般でドル売りが優勢となった。東京時間安値の147.65円を下抜けると147.38円まで下値を広げた。なお、トランプ大統領は自身のSNSにて「FRBは欧州や中国のように利下げをすべきだ」と述べた。
ユーロドルは、米CPIが市場予想よりも弱い内容だったことが伝わると全般でドル売りが先行した。目立った押し目を付けることもなく引け前には1.1194ドルまで上値を伸ばした。なお、クノット・オランダ中銀総裁は「不確実性は短期的にインフレと船長の両方にとってマイナス」と述べたほか、ビルロワドガロー仏中銀総裁は「夏までに利下げの可能性がある」と語った。
株式
NYダウ平均 USD 42,132.04 -281.44(-0.66%)
NASDAQ総合 USD 19,003.90 +294.93(+1.57%)
S&P500 USD 5,884.86 +40.29(+0.68%)
株式市場は、前日に米中両国が大幅な関税引き下げに合意したことを受けて、この日も買いが続いた。ただ、CEO後退と合わせて、4月中旬に公表した利益見通しを取り下げたユナイテッドヘルス・グループが急落し、1銘柄でMYダウ平均を340ドルほど押し下げた。
債券・商品先物
米国債10年 4.469% (-0.004)
NY原油(WTI) USD/バレル 63.01 (+2.63%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,254.5 (+0.39%)
【日本】前日のドル高に対する持ち高調整目的のドル売りが優勢となった
為替(17時)
5月13日の東京外国為替市場は、前日に日米共同声明が発表され、双方が90日間にわたって関税を115%引き下げることに合意したことで、貿易摩擦激化による経済不安が後退したことで、急激にドル買いが進行した、その反動から、東京時間では全般で持ち高調整目的のドル売りが優勢となった。
米ドル円は、前日に米中貿易摩擦緩和への期待感から3円近く急騰したこともあり、のち高調整目的の売りが先行した。また、加藤財務相が「ベッセント財務長官と来週のG7会合の場で為替協議を検討」と発言したことも相場の重しとなり、14時過ぎには147.65円まで下押した。その後は買い戻され148.06円まで下げ渋る場面もあったが、上値は重たかった。
ユーロドルは、前日の急なドル買いに対する反動から、全般でドル売りが優勢となった。緩やかな動きとはなったものの着実に上値を伸ばし、17時前には1.1124ドルまで上値を伸ばした。ポンドドルが上昇していることも相場を下支えした。
ユーロ円は、ドル円の下落につれる形で売りが先行し164.11円まで下押したただその後はユーロドルが上昇していることなどを受けて下げ渋り、徐々に買いが優勢となった。17時前には164.48円まで上値を伸ばしたが、ドル中心の相場となっていることもあり、積極的に買い進める展開とはならなかった。
債券
日本国債10年 1.448% (±0)
【市場主要イベント】
14日 独 消費者物価指数
15日 英 1-3月期国内総生産
ユーロ 1-3月期国内総生産
米 小売売上高
米 パウエルFRB議長の発言
16日 日 1-3月期実質国内総生産