【米国】米10年債利回りの低下をきっかけに、ドル売りが優勢となった
為替(2025年5月16日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 145.69(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1184米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.91(円)
ポンド円 GBP/JPY 193.69(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3305(米ドル)
5月15日のニューヨーク外国為替市場は、米小売売上高(予想:0.0%、結果:0.1%)が市場予想を上回りドル買いが先行した一方で、米卸売物価指数(予想:2.5%、結果:2.4%)が市場予想下回ったことで米10年債利回りの低下を受けて、ドル売りが優勢となった。引けにかけては全般で方向感に乏しい展開となった。
米ドル円は、米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や小売売上高が予想を上回ると一時146.25円まで上値を伸ばしたが、上値は限定的だった。一方で米卸売物価指数が市場予想よりも下回ったことで、米10年債利回りが低下しドル売りを促し145.41円まで日通し安値を更新した。ただ145円台半ばでは買い圧力も強く、方向感の出にくい展開となった。
ユーロドルは、米卸売物価指数や米鉱工業生産が予想よりも弱い内容だったことが伝わると、一時1.1223ドルまで値を上げたものの、日本時間夕刻の1.1228ドルが目先のレジスタンスとして働くと失速した。その後も上値は重たく、1.1169ドルまで日通し安値を更新した。ただ米10年債利回りが低下していることもあり、下押しも限定的となった。
株式
NYダウ平均 USD 42,044.99 -87.05(-0.20%)
NASDAQ総合 USD 19,142.99 +139.09(+0.73%)
S&P500 USD 5,891.50 +6.64(+0.11%)
株式市場は、米10年債利回りが低下し、株式の相対的な割高感が薄れたことが相場の支援材料となった。なお、不正行為の疑いで米当局の捜査対象になっていると報じられたユナイテッドヘルス・グループは11%近く下落し、1銘柄でNYダウ平均を184ドルほど押し下げた。
債券・商品先物
米国債10年 4.540% (+0.071)
NY原油(WTI) USD/バレル 62.20 (-1.28%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,180.7 (-2.26%)
【日本】日米財務相会談での円安是正論を警戒した円買いが優勢となった
為替(17時)
5月15日の東京外国為替市場は、日経平均株価が安く寄り付き一時500円近く下げ幅を拡大したことで、円買いが優勢となった。来週開催される日米財務相会談にて、円安是正に関する議論があるのではないかとの思惑も円買いを促した。
米ドル円は、東京オープン後に一時146.75円まで上昇したものの、日経平均株価が安く寄り付き軟調に推移していることもあり、上値は重たく売りが優勢となった。来週開催される日米財務相会談では、円安是正が議論されるとの思惑が相場の重しとなり16時前には145.48円まで下押した。ただ、売り一巡後にはやや下げ渋った。
ユーロドルは、ドル円でドル売りが進んでいることもあり、ユーロ買いドル売りが優勢となった。16時前には1.1228ドルまで上値を伸ばした。ただ、欧州勢参入後にドル円が下げ渋ると、ユーロドルも伸び悩み売り戻しが優勢となり、1.1191ドルまで売り戻された。
ユーロ円は、ドル円の下落や日経平均株価の軟調な推移につれて売りが優勢となった。16時前には163.24円まで下値を広げたが、9日安値の163.13円を前に下げ渋った。ただ、ユーロ円も伸び悩んだことで、買戻しの動きは限定的で鵜w苗が重たい展開が続いた。
債券
日本国債10年 1.477% (+0.030)
【市場主要イベント】
16日 日 1-3月期実質国内総生産