【米国】ISM非製造業景況指数が市場予想を上回りドル買いが先行した
為替(2025年5月6日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 144.91(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1300(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.77(円)
ポンド円 GBP/JPY 192.19(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3270(米ドル)
5月5日のニューヨーク外国為替市場は、4月ISM非製造業景況指数(予想:50.2、結果:51.6)が市場予想を上回るとドル買いが優勢となった。また低下していたNYダウ平均が上昇に転じたことも相場の支えとなった。なおベッセント米財務長官は「関税・減税・規制緩和は長期投資を促進する鍵」「中国との交渉については今後数週間で進展がみられる可能性」と述べたが、相場の反応は限定的だった。
米ドル円は、ニューヨーク勢参入後も売り圧力が強く前週末安値の143.73円を下抜けると143.54円まで下押した。ただ、4月ISM非製造業景況指数が市場予想を上回る結果となると、ドルを買い戻す動きが活発化し144.23円まで買い戻された。ただ一時上昇していたNYダウ平均が再び下げに転じると伸び悩み、ふあったび144円を割り込んだ。
ユーロドルは、欧州勢不在の中で全般でドル売りが先行し1.1359ドルまで上値を伸ばしたが、前週末の高値1.1381ドルが目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。4月米ISM非製造業景況指数が市場予想を上回ると、一転してドル買いが優勢となり1.1296ドルまで下押した。
株式
NYダウ平均 USD 41,218.82 -98.60(-0.23%)
NASDAQ総合 USD 17,834.56 -143.17(-0.79%)
S&P500 USD 5,650.37 -36.29(-0.63%)
株式市場は、トランプ米大統領が「海外製作の映画に100%の関税を課す」と表明したことが嫌気され、NYダウ平均は一時250ドル超下落した。ただISM非製造業景況指数が市場予想を上回ると買戻しが優勢となり上昇に転じる場面もあった。もっとも引けにかけては再びマイナスに転じた。
債券・商品先物
米国債10年 4.349% (+0.041)
NY原油(WTI) USD/バレル 56.76 (-2.00%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,343.5 (+2.95%)
【日本】日米貿易交渉への警戒感は根強く、リスク回避の円買いが優勢となった
為替(17時)
5月5日の東京外国為替市場は、日本が大型連休中で市場参加者が少ない中で、日米貿易交渉への警戒感も根強く全般でリスク回避の円買いが優勢となった。一部報道では「EUは2027年末までにロシアからのガス輸入を禁止する提案を計画している」などと伝わりユーロ売りが優勢となった。
米ドル円は、日本が大型連休で本邦勢不在となる中で上値は重たく円買い圧力が強かった。日米通商交渉への警戒感も根強く円買い圧力が強まり、14時台には143.96円まで下押した。ただ、前週末安値の143.73円が目先のサポートとして意識されると買戻しが優勢となり144.42円まで買い戻された。もっとも、上値は重たく戻りは限定的だった。
ユーロドルは、ドル円下落に伴う買いに支えられ徐々に安値を切り上げていった。正午前には1.1346ドルまで上値を伸ばしたが失速し伸び悩んだ。14時台には午前中高値まで再び買い戻されたが、ロンドン市場が休場ということもあり再び伸び悩んだ。
ユーロ円は、ドル円が下落した一方でユーロドルが買われた買われたため方向感が出にくかった。トランプ大統領が「中国と公正な取引を望むが、中国は米国を食い物にしている」と発言した。ただ上昇していたユーロドルが伸び悩み下落すると、ユーロ円も下げ幅を拡大し163.28円まで下押した。
債券
日本国債10年 1.248% (±0)
【市場主要イベント】
6日 ユーロ 卸売物価指数
7日 米 FOMC政策金利発表
8日 日 日銀金融政策決定会合議事要旨
英 BOE政策金利発表
9日 加 4月新規雇用者数