【米国】米英貿易協定の締結や米中通商協議への期待感から、ドル買いが優勢となった
為替(2025年5月9日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 143.81(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1300(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.52(円)
ポンド円 GBP/JPY 191.11(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3290(米ドル)
5月8日のニューヨーク外国為替市場は、米英両政府が貿易協定を締結することを発表したことや、週末の米中通商協議での貿易摩擦緩和への期待感から、米株が上昇しリスク・オンのドル買いが優勢となった。米10年債利回りが一時4.39%台まで上昇したこともドル買いを下支えした。なお、トランプ大統領は所得250万ドル以上の富裕層を対象に増税を求めると発表した。
米ドル円は、米英両政府がこの日貿易協定を締結することを発表した。週末には米中通商協議を控える中で、中国との交渉進展への期待もあり、NYダウ平均は一時650ドル超上昇した。米国株高によるリスク・オンの円売り・ドル買いが優勢となると146.17円まで強含みした。また前日のパウエル議長の記者会見で、FRBの早期利下げ観測が後退していることで米10年債リマア割が上昇していることも相場の支えとなった。
ユーロドルは、一時1.1319ドルまで上値を伸ばしたがアジア時間に付けた日通し高値1.1336ドルが目先のレジスタンスとして意識されると失速した。また米英貿易協定が締結したことや、週末に予定されている米中通商交渉への期待感から、米国株相場の上昇とともにドル買いが優勢となり1.1211ドルまで下押した。
株式
NYダウ平均 USD 41,368.44 +249.12(+0.60%)
NASDAQ総合 USD 17,926.53 +191.45(+1.07%)
S&P500 USD 5,663.85 +33.54(+0.59%)
株式市場は、米英貿易協定が締結したことや米中関税交渉が進展するとの期待感から買いが先行した。トランプ大統領は「今すぐに株を買った方が良い」と発言すると、NYダウ平均は一時650ドル超上昇した。ただ「所得250万ドル以上の富裕層に増税を求める」との一部報道が伝わると、伸び悩んだ。
債券・商品先物
米国債10年 4.380% (+0.109)
NY原油(WTI) USD/バレル 59.74 (+1.03%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,310.4 (-1.84%)
【日本】米英貿易協定が発表されるとの思惑から、英ポンド買いが先行した
為替(17時)
5月8日の東京外国為替市場は、トランプ大統領が「明日午前10時に大きな記者会見を行う」「非常に大きく、高く評価されている国との主要な貿易協定について発表する」と発言し、一部報道で「英国との貿易合意を発表する見通し」と報じられると、対ポンドでドル売りが進行した。
米ドル円は、トランプ大統領が明日午前10時(日本時間の8日23時)に重大な記者会見を開くと発表したが相場の反応は一時的だった。一部報道では「英国との貿易合意を発表する見通し」と報じると、対ポンドでドル売りが進んだ影響もあり、143.44円まで下押した。もっとも売り一巡後は日経平均株価の上昇や米10年債利回りの上昇を支えに買いが入ると144.58円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、対ポンドを中心にドル売りが進んだ場面では1.1336ドルまで上値を伸ばした上値を伸ばしたが、買い一巡後には失速した。米10年債利回りが上昇したこともドル買いを促し16時過ぎには1.1270ドルまで下値を広げた。1日の安値1.1266ドルが目先のサポートとして意識されると、ユーロ円の底堅さも支えに1.1297ドルまで買い戻された。
ユーロ円は、ドル絡みの取引が中心となる中で徐々に下値は切り上げたものの、方向感なく小幅なレンジ内で揉み合う展開となった。欧州勢参入後には、米株先物が高値圏を維持し独DAXも買いが先行したことを眺めて、円売りユーロ買いが優勢となり節目の163円台に乗せ163.12円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 1.324% (+0.020)
【市場主要イベント】
9日 加 4月新規雇用者数