【米国】米消費者物価指数が市場予想を下回ったことで、全般でドル売りが優勢となった
為替(2025年6月12日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 144.60(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1487米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 166.03(円)
ポンド円 GBP/JPY 195.77(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3537(米ドル)
6月11日のニューヨーク外国為替市場は、トランプ大統領が「習近平国家主席と私が最終承認すれば、中国との合意は完了する」「中国からのレアアースが前倒しで供給される」と自身のSNSで投稿すると、米中貿易摩擦の緩和期待から、全般でドル買いが優勢となった。ただ、米消費者物価指数(予想:0.2%、結果:0.1%)が市場予想を下回ったことで、一転してドル売りが優勢となった。
米ドル円は、トランプ大統領のSNSでの投稿から米中貿易協議が進展し、貿易摩擦が緩和するとの期待から円売り・ドル買いが先行した。ただ、米消費者物価指数が市場予想を下回った事が伝わると一転して、ドル売りが優勢となった。21時30分過ぎには144.32円まで日通し安値を更新した。
ユーロドルは、ECBによる利下げ局面の終わりが近づいているとの見方が強まる中で、米消費者物価指数が市場予想を下回ったことで、ユーロ買い・ドル売りが優勢となった。一時1.1499ドルまで上値を伸ばし4月22日以来の高値を更新した。その後も高値圏での推移が続いた。
株式
NYダウ平均 USD 42,865.76 -12.32(-0.02%)
NASDAQ総合 USD 19,621.46 -94.78(-0.48%)
S&P500 USD 6,022.25 -17.57(-0.29%)
株式市場は、米中貿易摩擦の緩和期待や米消費者物価指数が市場予想余栄も弱い内容であることが伝わると、NYダウ平均は一時240ドル超上昇した。ただ、「米政府は中東地域との緊張が高まる中、兵士の扶養家族の自主的な退去を許可した」との報道が伝わると、失速した。
債券・商品先物
米国債10年 4.422% (-0.052)
NY原油(WTI) USD/バレル 66.99 (+5.26%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,376.0 (+0.93%)
【日本】米中貿易協議による合意報道を受けて、全般でドル買いが優勢となった
為替(17時)
6月11日の東京外国為替市場は、米中貿易協議の結果「ジュネーブ合意実施の枠組みで合意した」との報道が伝わると、全般でドル買いが先行した。ただ、その一方で「米連邦高裁はトランプ関税の差し止め命令の効力停止延長を認めた」との報道が伝わると、一転してドル売りが進んだ。ただ、その後は時間外の米10年債利回りが上昇したことで、ドルが買われる展開となった。
米ドル円は、米中貿易協議で「ジュネーブ合意実施の枠組みで合意した」との報道が伝わったことを受けて8時過ぎには一時145.16円まで上値を伸ばしたものの、「米連邦高裁がトランプ関税の差し止め命令の効力停止延長を認める」と伝わると、一転して失速し144.65円まで下押した。その後は時間外の米10年債利回りの上昇などを背景に、ドルがじり高に推移し145.24円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、朝方に1.1439ドルまで買われたが前日高値の1.1448ドルが目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩みその後は1.1405ドルまで下押した。売り一巡後には小幅に買い戻されたが1.1413ドルまでにとどまり、16時過ぎには再び午前中安値まで売り押された。
ユーロ円は、米中貿易協議の結果合意に至ったという報道を受けて、165.80円まで上値を伸ばしたものの、ドル円が一転して売り優勢となっている流れにつれて、165.37円まで下押した。その後はドル円がじり高に推移している流れに沿って165.78円まで上値を伸ばしたが、早朝高値を前に伸び悩んだ。
債券
日本国債10年 1.459% (-0.017)
【市場主要イベント】
12日 英 4月月次国内総生産
13日 独 5月消費者物価指数
米 ミシガン大学消費者態度指数・速報