【米国】米経済指標が軒並み弱い内容であることが伝わると、全般でドル売りが先行した
為替(2025年6月13日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 143.50(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1580米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 166.16(円)
ポンド円 GBP/JPY 195.25(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3612(米ドル)
6月12日のニューヨーク外国為替市場は、米卸売物価コア指数(予想:0.3%、結果:0.1%)や前週分の新規失業保険申請係数(予想:24.2万件、結果:24.8万件)が市場予想を下回ったことから、全般でドル売りが優勢となった。ただ、米10年債利回りが下げ幅を縮小したことや、低下していた米株式市場が持ち直したことでその後はドルの買戻しが優勢となった。
米ドル円は、前日の米消費者物価指数に続きこの日発表された米卸売物価指数が市場予想よりも弱い内容だったことが伝わると、全般でドル売りが先行した。前週分の新規失業保険申請件数も市場予想よりも弱い内容だったことも相場の重しとなり、21時30分過ぎには一時143.18円の日通し安値を付けた。ただ、売り一巡後には、安く始まった米株相場が持ち直したこともあり、143.90円まで下げ幅を縮小した。
ユーロドルは、米経済指標が軒並み弱い内容であることが伝わると、全般でドル売りが先行し、21時30分過ぎには1.1631ドルと2021年10月以来の高値を更新した。ただ、買い一巡後には米10年債利回りの低下が一服したことが相場の重しとなり、1.5633ドルまで売り戻された。
株式
NYダウ平均 USD 42,967.61 +101.85(+0.23%)
NASDAQ総合 USD 19,662.15 +40.69(+0.20%)
S&P500 USD 6,045.25 +23.00(+0.38%)
株式市場は、米関税政策への警戒感が再燃したほか、中東での地政学リスクが意識されて売りが先行した。NYダウ平均は一時250ドル超下落した。ただ、売り一巡後には買戻しが優勢となり上昇に転じた。前日にオラクルが発表した決算を受けてAI需要の期待が高まると、ハイテク株の一角に買いが入りやすかった。
債券・商品先物
米国債10年 4.365% (-0.057)
NY原油(WTI) USD/バレル 67.36 (+0.55%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,406.4 (+0.90%)
【日本】トランプ大統領の関税をめぐる発言をきっかけに、全般でドル売りが先行した
為替(17時)
6月12日の東京外国為替市場は、トランプ大統領が「2週間以内に一方的に関税率を設定する」「貿易交渉の期限延長の用意はあるが、必要とは考えていない」と発言したことで全般でドル売りが先行した。日経平均株価が軟調に進んだいることでリスク・オフの円買いも進行した。
米ドル円は、トランプ大統領が「2週間以内に一方的に関税率を設定する」「貿易交渉の期限延長の用意はあるが、必要とは考えていない」と発言したことを背景に売りが先行した。日経平均株価が軟調に推移したことも重しとなるなど、売り圧力が強まり15時30分には143.63円まで下押した。
ユーロドルは、トランプ大統領の発言をきっかけに全般でドル安が進んだ流れに沿って、1.1528ドルまで上値を伸ばした。ただ連日で上昇していることもあり、上値では売り圧力もあり伸び悩んだ。その後は底堅く推移し15時前には1.1523ドルまでわずかに上値を伸ばしたものの、やはり上値は重たく伸び悩んだ。
ユーロ円は、トランプ大統領の発言をきっかけにドル円が下落したことを受けて、ユーロ円でも売りが先行した。また英国内総生産や鉱工業生産が予想よりも弱い結果となったことでポンド円が下押したことも相場の重しとなり、15時45分には165.48円まで下押した。ただドル円が下げ渋ったことにつれて徐々に買い戻されて、165.94円まで買い戻された。
債券
日本国債10年 1.455% (-0.004)
【市場主要イベント】
13日 独 5月消費者物価指数
米 ミシガン大学消費者態度指数・速報値