中東情勢をめぐる警戒感から、全般で有事のドル買いが先行した

【米国】レビット米報道官の発言をきっかけに、中東情勢をめぐる警戒感がやや後退した

為替(2025年6月20日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   145.46(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1497(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   167.14(円)
ポンド円          GBP/JPY   195.75(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3465(米ドル)

 
6月19日のニューヨーク外国為替市場は、中東情勢の緊迫化をめぐり全般でドル買いが優勢となった。ただレビット米報道官の「トランプ米大統領はイラン攻撃について2週間以内に決定する」「トランプ氏はイランとの外交が依然として選択肢であると信じている」と発言したことで、一定の猶予はあるとの思惑が広がり、中東情勢緊迫化はやや後退した。
 
米ドル円は、中東情勢の緊迫化を背景とした「株安・原油高・ドル高」の様相が強まり、一時145.77円まで上値を伸ばし日通し高値を付けた。ただ、節目の146円を前にして伸び悩んだ。レビット米報道官の発言を受けて、中東情勢を巡る過度な懸念が和らいだことも相場の重しとなり、145.34円まで押し戻された。
 
ユーロドルは、イスラエルとイランをめぐる中東情勢をめぐる緊張感が高まり「有事のドル買い」が優勢となり、1.1454ドルまで下押したものの、東京時間安値の1.1445ドルが目先のサポートとして意識されると、下げ渋った。レビット米報道官の発言から、中東情勢の戦闘激化には一定の猶予があるとの思惑が広がり、1.1499ドルまで買い戻された。
 
株式
NYダウ平均       USD   42,171.65                            ±0(±0%)
NASDAQ総合    USD   19,544.75                               ±0(±0%)
S&P500             USD     5,980.86                               ±0(±0%)

株式市場は、休場。
 
債券・商品先物
米国債10年                              4.395%     (±0)
NY原油(WTI)     USD/バレル   73.58        (+1.21%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   3,387.4     (+0.02%)
 

【日本】中東情勢をめぐりリスク回避のドル買いが先行したが、大きな方向感は出なかった

 
為替(17時)
6月19日の東京外国為替市場は、一部情報筋から「米当局者らは数日以内にイランに攻撃する可能性に備えている」との情報が伝わり、有事のドル買いが先行した。ただ、本日はニューヨーク市場が休場ということもあり、積極的に方向感は出にくかった。
 
米ドル円は、早朝からの売りに押される形で、10時過ぎには144.73円まで下押したが「米当局者らは数日以内にイランに攻撃する可能性に備えている」との一部報道が伝わり、為替市場では有事のドル買いが意識され、買戻しが優勢となった。ただ、本日は米国市場が休場ということもあり、積極的に方向感が出る展開とはならなかった。
 
ユーロドルは、中東の地政学リスクを意識したドル買いに押される展開となり、前日安値の1.1461ドルを下抜けて15時台には1.1445ドルまで下押した。その後は1.1476ドルまで買戻しが進んだが、本日は米国市場が休場で取引参加者の減少が見込まれていることもあり、積極的な方向感は出なかった。
 
ユーロ円は、ユーロドルの下落や日経平均株価安をきっかけに166.02ドルまで下押したが、ドル円の買い戻しなどの影響もあり、底堅く推移した。15時台にはユーロドルも下げ渋ったことで、ユーロ円でも買戻しが優勢となり166.74円まで上値を伸ばした。
 
債券
日本国債10年   1.450%     (-0.026)
 

【市場主要イベント】
20日 日   消費者物価指数
   日   金融政策決定会合議事要旨
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