【米国】中東情勢激化への懸念から、全般でドル買いが優勢となった
為替(2025年6月18日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 145.28(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1479(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 166.71(円)
ポンド円 GBP/JPY 194.92(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3427(米ドル)
6月17日のニューヨーク外国為替市場は、中東情勢激化への懸念が高まる中で、投資家のリスク回避姿勢が高まり有事のドル買いが優勢となった。またロンドンフィキシングに絡んだドル買いも入ったことで、全般でドル買いが優勢となった。なお、トランプ大統領はイランに対して「無条件の降伏」を求めたほか、「米軍が中東へ戦闘機を配備している」との一部報道から、中東情勢が一段と悪化することが懸念された。
米ドル円は、イスラエルとイランによる中東情勢激化への懸念が高まる中で、投資家のリスク回避姿勢が強まり「有事のドル買い」が優勢となった。またロンドンフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると145.29円まで上値を伸ばした。その後はやや伸び悩んだが一時的で、引け前には145.38円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、イスラエルとイランの攻撃が続く中で、米軍が中東地域に戦闘機を追加配備したことが伝わった。中東情勢でさらに緊張感が高まり「株安・原油高・ドル高」の様相が強まった。前日安値を下抜けると一時1.1474ドルまで下値を広げた。
株式
NYダウ平均 USD 42,215.79 -299.29(-0.70%)
NASDAQ総合 USD 19,519.48 -182.08(-0.92%)
S&P500 USD 5,982.73 -50.39(-0.83%)
株式市場は、イスラエルとイランの交戦が続く中で、米軍が中東地域に戦闘機を配備した事が伝わると、中東情勢緊迫化が懸念され投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めると、株売りが優勢となった。
債券・商品先物
米国債10年 4.391% (-0.059)
NY原油(WTI) USD/バレル 73.45 (+5.16%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,406.5 (+0.06%)
【日本】日銀金融政策決定会合にて、政策金利が0.50%に据え置かれた
為替(17時)
6月17日の東京外国為替市場は、日銀金融政策決定会合で政策金利が現状の0.50%に据え置かれ、来年4月以降から国債の買い入れペースを2,000億円程度に圧縮することが明らかとなった。植田日銀総裁は会見で「経済・物価の大きな構図に変化はない」「経済・物価の見通しが実現していけば、それに応じて引き続き政策金利の引き上げていく」と考えを示した。
米ドル円は、「トランプ大統領が米国家安全保障会議にシチュエーションルームの準備をするように命じた」との報道が伝わると、中東情勢をめぐる地政学リスクが意識され、一時145.11円までドル買いが進んだ。日銀金融政策決定会合の結果公表で政策金利を0.50%で据え置いたほか、来年4月から国債の買い入れの減額ペースを2,000億円程度に圧縮することが明らかとなったが、いずれも市場予想通りの内容となった。
ユーロドルは、中東情勢をめぐる懸念からドル買いの反応が見られ1.1542ドルまで下値を広げた。ただ、その後はドル円の伸び悩みに伴い下げ渋り、15時台には1.1572ドルまで買い戻される展開となった。
ユーロ円は、朝方には167.58円の高値を付けた後は、ドル円の下げにつれて167.00円まで失速した。ただ、ユーロドルが上昇していることもあり、再び167.60円まで買い戻された。その後もドル円の動向につれて17時までには166.96円まで再び下押した。
債券
日本国債10年 1.476% (+0.013)
【市場主要イベント】
18日 ユーロ 消費者物価指数
米 FOMC政策金利
19日 新 四半期国内総生産
英 BOE政策金利発表
20日 日 消費者物価指数
日 金融政策決定会合議事要旨