【米国】米経済指標が市場予想を下回る結果となると、全般でドル売りが優勢となった
為替(2025年6月3日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 142.69(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1439米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.22(円)
ポンド円 GBP/JPY 193.14(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3542(米ドル)
6月2日のニューヨーク外国為替市場は、米関税政策をめぐる貿易摩擦激化再燃への懸念や、米中関係の悪化を懸念したドル売りが優勢となった。米ISM製造業景況指数(予想:49.3、結果:48.5)や米建設支出(予想:0.3%、結果:-0.4%)などが低調な結果となると、ドル売りを後押しした。
米ドル円は、トランプ大統領の鉄鋼製品への追加関税や中国に対する厳しい措置をとる可能性を示唆したことで、貿易摩擦の激化を懸念が再燃し全般でドル売りが先行した。米ISM製造業景況指数や米建設支出が予想よりも弱い内容であったことも相場の重しとなり、23時過ぎには142.53ドルまで下押した。その後143円まで買い戻されるも限定的となった。
ユーロドルは、米関税政策をめぐる不透明感や米中関係の悪化を懸念が再燃したこともあり、全般でドル売りが優勢となった。低調な米経済指標をきっかけにドル売りが強まると、23時台には1.1449ドルまで上値を伸ばした。
株式
NYダウ平均 USD 42,305.47 +35.41(+0.08%)
NASDAQ総合 USD 19,246.90 +133.13(+0.69%)
S&P500 USD 5,935.95 +24.27(+0.41%)
株式市場は、米関税政策をめぐる不透明感や米中関係が再び悪化するとの警戒感から、売りが先行した。NYダウ平均は一時410ドル超下落した。ただレビット米報道官が「トランプ大統領と習主席は今週協議する可能性が高い」と明らかにすると、貿易交渉が進むとの期待感から買戻しが進んだ
債券・商品先物
米国債10年 4.446% (+0.042)
NY原油(WTI) USD/バレル 62.27 (+3.64%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,406.4 (+2.81%)
【日本】トランプ大統領の鉄鋼製品に関する関税発言をきっかけに全般でドル売りが優勢となった
為替(17時)
6月2日の東京外国為替市場は、週末にトランプ大統領が「輸入される製品などに課している追加関税を2倍の50%に引き上げる」と明らかにした事で、米関税政策による経済不安の高まりから、全般でドル売りが優勢となった。日経平均株価が軟調に推移したことによる円買いも優勢となった。
米ドル円は、週末にトランプ大統領が「輸入される鉄鋼製品などに課している追加関税を2倍の50%に引き上げる」と明らかにしたほか、米中の貿易摩擦激化懸念が重しとなり11時前までには143.32円まで下押した。その後は143.64円まで戻したものの限定的で17時までには142.82円まで売りが優勢となった。
ユーロドルは、トランプ政権の関税政策懸念で全般でドルの上値が重い中で、ユーロドルは強含みで推移した。全般でドル売りが進んだこともあり、17時までには1.14364ドルまで上値を伸ばした。その他の欧州通貨でも全般でドル売りが進行した。
ユーロ円は、ドル円や日経平均の軟調な推移を眺めながら、じり安に推移し13時前には163.04円まで下値を広げた。その後はユーロドルが上昇していることも背景にじり高に推移し、163.37円まで買い戻されたものの上値は重たく伸び悩んだ。
債券
日本国債10年 1.505% (+0.011)
【市場主要イベント】
3日 ユーロ 5月消費者物価指数
4日 豪 1-3月期四半期国内総生産
米 ADP雇用統計
米 5月ISM非製造業景況指数
5日 ユーロ ECB政策金利発表
ユーロ ラガルドECB総裁の発言
6日 ユーロ 1-3月期四半期域内総生産
米 5月非農業部門雇用者数変化