米経済指標の結果を受けてFRBの利下げ観測が後退した事で、ドル買いが優勢となった

【米国】米消費者物価指数の結果を受けた米10年債利回りの上昇でドル買いが優勢となった

為替(2025年7月16日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   148.84(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1600(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   172.66(円)
ポンド円          GBP/JPY   199.09(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3379(米ドル)

 
7月15日のニューヨーク外国為替市場は、米労働省が発表した米消費者物価指数前年比(予想:2.6%、結果:2.7%)と上回った一方で、エネルギーと食品を除くコア指数前月比(予想:0.3%、結果:0.2%)と予想を上下したものの、概ね予想に沿った結果となった。それに伴い米10年債利回りが4.49%台まで上昇し全般でドル買いが優勢となった。
 
米ドル円は、米労働省が発表した米CPIは前月比で上昇したが、エネルギー・食品を除くコア指数は予想を下回った。結果はおおむね予想に沿った流れとなり、インフレ抑制を示したが関税懸念は根強くFRBが金利を据え置くとの観測が高まり、149.02円まで上値を伸ばした。149円を超えたところでは、利益確定目的の売りも出たことで伸び悩んだ。
 
ユーロドルは、米CPIの結果を受けて米10年債利回りが上昇すると全般でドル買いが優勢となった。午前2時台には一時1.1593ドルまで下押した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時98.70と6月23日以来の高値を更新した。トランプ大統領は「消費者物価は低い」として、FRBに改めて利下げを要求した。
 
株式
NYダウ平均       USD   44,023.28                               -436.36(-0.98%)
NASDAQ総合    USD   20,676.92                                   +37.73(+0.18%)
S&P500             USD     6,243.77                                    -24.78(-0.39%)

株式市場は、米労働省が発表した米消費者物価指数の結果を受けてFRBの利下げ観測が後退し、株売りが優勢となった。ハイテク株比率が高いナスダックでは、中国向け人工知能半導体の出荷再開計画を発表したエヌビディアが上昇するとほかの半導体関連株にも買いが波及し、史上最高値で取引を終えた。
 
債券・商品先物
米国債10年                              4.491%     (+0.056)
NY原油(WTI)     USD/バレル   65.42        (-0.28%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   3,330.5     (-0.64%)
 

【日本】本邦長期金利の上昇を背景に全般で円売りが優勢となった

 
為替(17時)
7月15日の東京外国為替市場は、本邦10年債利回りの上昇を背景に全般で円売りが優勢となった。ただ、ニューヨーク時間には米消費者物価指数の発表が控えていることもあり、積極的に円を売り進める展開とはならなかった。
 
米ドル円は、ドル円は上値が重たい展開となった。早朝に147.89円まで上値を伸ばしたものの、節目の148円を前にして伸び悩んだ。本邦長期金利が上昇していることも相場の重しとなり、15時前には147.55円まで下押した。欧州勢参入後には147.79円まで買い戻されたものの、戻りは限定的だった。
 
ユーロドルは、対円でドル売りが進んだこともあり堅調に推移した。16時過ぎには1.1671ドルまで下押す場面もあったが、底値は堅く1.1692ドルまで買われた。節目の1.17ドル手前では伸び悩んだ。

ユーロ円は、172.35円を挟んだ水準でのもみ合いが続いたがクロス円の売り地合いが優勢となり16時30分過ぎには172.73円まで上値を伸ばした。その後は伸び悩んだ。
 
債券
日本国債10年   1.577%     (+0.055)
 

【市場主要イベント】
16日 米   6月卸売物価指数
17日 ユーロ 6月消費者物価指数
   米   6月小売売上高
18日 日   6月全国消費者物価指数
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