【米国】米10年債利回りの上昇を受けて、全般でドル買いが優勢となった
為替(2025年7月29日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 148.54(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1587(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 172.03(円)
ポンド円 GBP/JPY 198.27(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3352(米ドル)
7月28日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りの上昇をきっかけとして全般でドル買いが優勢な展開となった。米欧関税合意によるユーロ買いが続かなかった事については、前週に「米欧関税合意が近づいている」との報道もあり、マーケットは織り込みが一定程度進んでいた事もある。また、合意の内容が現時点で不透明な部分も多いことに対する警戒感もあった。
米ドル円は、米10年債利回りが伸び悩んだことで22時過ぎには147.93円まで下押す場面もあったが、その後は米10年債利回りが4.41%台を回復し高値圏を推移したことで、ドル買いが進み148.58円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、アジア時間からのユーロ売り・ドル買いの流れに沿った推移となり、売りが継続した。米10年債利回りが上昇したことも相場の重しとなった。また、米欧関税合意について「詳細な内容は不透明な部分が残る」「米国のニーズを満たすために、再び条件が変更される可能性もあり得る」との指摘があった事も、ユーロ売り・ドル買いを促した。
株式
NYダウ平均 USD 44,837.55 +143.65(+0.32%)
NASDAQ総合 USD 21,177.79 +118.4(+0.56%)
S&P500 USD 6,389.76 +26.40(+0.41%)
株式市場は、NYダウ平均では米欧関税交渉が合意に至ったものの、前週に「合意が近づいている」との報道があったこともあり、マーケットは一定程度織り込み済みとなっており、利益確定目的の売りが優勢となった。一方でハイテク株比率が高いナスダックでは4日続伸し、S&P500でも過去最高値を更新した。
債券・商品先物
米国債10年 4.412% (+0.012)
NY原油(WTI) USD/バレル 66.48 (+1.14%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,314.0 (-1.69%)
【日本】米欧関税合意を好感しユーロ買いが先行したが続かず、その後は全般でユーロ売りが優勢となった
為替(17時)
7月28日の東京外国為替市場は、米欧が自動車を含む大半のEU輸出品に対する関税率を15%とする事で合意したことを受けて、全般でユーロ買いが先行した。もっとも材料の出尽くし感もあり、ユーロ買いは続かずに利益確定の売りなども入り伸び悩んだ。また、日本では自民党が両院議員懇談会で石破首相が「政治空白を生むことが無いよう責任を果たしたい」と続投に意欲を示した。
米ドル円は、東京仲値にかけては147.51円まで売られる場面もあったが、底堅く推移した。ユーロ手動でドルの買戻しが強まった影響もあり、15時30分過ぎには148.21円まで上値を伸ばした。一時147.79円まで下押す場面もあったが、17時までには148.33ドルまで上値を伸ばした。
ユーロドルは、米国と欧州連合が自動車を含む大半のEU輸出品に対する関税率を15%とする事で合意したことを好感し買いが優勢となり1.1770ドルまで上値を伸ばした。ただ、買い一巡後には材料が出尽くしたということもあり、利益確定目的の売りが優勢となった。目立った戻りもなく17時までに1.1670ドルまで下押した。
ユーロ円は、米欧関税合意をうけてユーロ買いが先行し173.90円まで上値を伸ばしたが、ユーロドルが伸び悩みユーロ売りが優勢となっていることから、ユーロ円も売りが優勢となり173.09円まで下押した。
債券
日本国債10年 1.560% (-0.040)
【市場主要イベント】
29日 米 6月雇用動態調査(JOLTS)求人件数
30日 独 4-6月期国内総生産
ユーロ 4-6月期四半期域内総生産
米 ADP雇用統計
31日 日 植田日銀総裁の発言
米 6月個人消費支出
1日 ユーロ 7月消費者物価指数
米 7月非農業部門雇用者数変化