【米国】米利下げ観測の後退から、全般でドル買いが優勢となった
為替(2025年8月1日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 150.76(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1412(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 172.02(円)
ポンド円 GBP/JPY 199.08(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3202(米ドル)
7月31日のニューヨーク外国為替市場は、日銀の早期利上げ観測の後退から、全般で円売りが優勢となった。また米個人消費支出価格コア指数(予想:2.7%、結果:2.8%)や4-6月期米雇用コスト指数の伸び率も予想を上回ったことで、全般でドル買いが優勢となった。米10年債利回りが4.38%台まで上昇したこともドル買いを下支えした。
米ドル円は、植田日銀総裁の会見で「日銀は追加利上げを急いでいない」との見方が広まると、円売りが優勢となった。またFRBが政策金利を判断するうえで重要視しているPCEデフレーターのコア指数が市場予想を上回り、米雇用コスト指数の予想を上回ったことで、米インフレ圧力の根強さが確認されたことも相場を下支えし引け前には150.84円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、米経済指標を受けて米利下げ観測が後退した事や米インフレ指標の強い結果を確認すると、1.1406ドルまで下押した。もっとも早朝につけた安値1.1400ドルが目先のサポートとして意識されると買戻しが優勢となった。ロンドン・フィキシングに絡むユーロ買いのフローが出たことも支えとなり1.1449ドルまで上値を伸ばしたが限定的だった。
株式
NYダウ平均 USD 44,130.97 -330.30(-0.74%)
NASDAQ総合 USD 21,130.86 -4.73(-0.02%)
S&P500 USD 6,339.38 -23.51(-0.36%)
株式市場は、前日引け後に決算を発表したマイクロソフトやメタ・プラットフォームズが買われ反発して始まったものの、そのあとは次第に上値が重たくなった。米経済指標が市場予想を
上回り米早期利下げ観測が後退する中で、米10年債利回りが4.38%台まで上昇したことも相場の重しとなり売りが優勢となった。
債券・商品先物
米国債10年 4.378% (+0.004)
NY原油(WTI) USD/バレル 68.65 (-1.37%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,342.3 (+0.43%)
【日本】日銀金融政策決定会合で政策金利は維持され、植田日銀総裁も早期利上げを示唆しなかったことで円売りが進んだ
為替(17時)
7月31日の東京外国為替市場は、前日に大幅にドル買いが進んだ反動から、全般でドル売りが先行した。日銀が金融政策決定会合では政策金利を据え置きが発表され、その後の植田日銀総裁の発言から円売りが優勢となった。植田総裁は「見通しが実現すれば金利を引き上げる」としながらも「基調的な物価上昇は2%に届いておらず、緩和的な金融政策を維持している」と、早期利上げは示唆しなかった。
米ドル円は、前日の大幅な上昇に対する利益確定目的の売りが先行した。月末に絡んだ本邦輸出企業の売りも出たほか、日銀金融政策決定会合で政策金利を据え置き、展望レポートでは2025年度の物価見通しが上方修正されたことも嫌気され148.59円まで下押した。売り一巡後には方向感なくもみ合った。ただ、その後の植田日銀総裁の会見では、早期利上げについては示唆しなかったことで、円売りが優勢となり149.72円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、前日に大幅なドル買いが進んだことに対する持ち高調整の動きが強まり、買いがゆ末井となった。16時前には1.1460ドルまで上値を伸ばしたものの、日銀の植田総裁の発言を受けて、ドル円が上昇したことを受けて、ユーロドルでもドル買いが進み1.1432ドルまで売り戻された。
ユーロ円は、ドル円の下落につられる形で売りが先行し12時台には169.71円まで下押した。もっとも売り一巡後にはショートカバーが入り、買戻しが優勢となった。また植田日銀総裁の会見での発言から、円が全面安となったことでユーロ円も円売り・ユーロ買いが進み、171.29円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 1.558% (+0.005)
【市場主要イベント】
1日 ユーロ 7月消費者物価指数
米 7月非農業部門雇用者数変化