米利下げ期待が高まっていることから全般でドル売りが優勢となった

【米国】米利下げ期待の継続から、全般でドル売りが優勢となった

為替（2025年9月27日  6時00分）
米ドル円          USD/JPY   149.51(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1700(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   174.90(円)
ポンド円          GBP/JPY   200.36(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3398(米ドル)

 
9月26日のニューヨーク外国為替市場は、FRBが政策金利を決定する上で重要視している米PCEデフレーター（予想：2.7%、結果：2.7%）が市場予想通りの結果となったことで、今後の利下げ期待は継続しドル売りが先行した。その後に発表された米ミシガン大学発表の消費者態度指数などが市場予想を下回ったこともドル売りを促した。
 
米ドル円は、FRBが金融政策を判断する上で重要視しているPCEデフレーターが市場予想通りの結果となると、米利下げが継続するとの見方が強まり、ドル売りが先行した。米ミシガン大学が公表した9月消費者態度指数や期待インフレ率が予想を下回ったことも相場の重しとなり149.40円まで下押した。
 
ユーロドルは、欧州時間に1.1661ドルまで低下したものの、東京時間につけた日通し安値の1.1658ドルが目先のサポートとして意識されたことで下げ渋った。また米PCEデフレーターの結果などから、米利下げ期待が高まったこともあり、ドル売りが進み1.1707ドルまで上値を伸ばした。
 
株式
NYダウ平均       USD   46,247.28           +299.97(+0.65%)
NASDAQ総合    USD   22,484.07           +99.16(+0.44%)
S&P 500             USD    6,643.71            +38.98(+0.59%)

株式市場は、8月米PCEデフレーターが市場予想通りの結果となったことで、FRBへの利下げ期待が継続し主力株に買いが入りやすかった。ハイテク株比率が高いナスダックも4営業日ぶりに反発し上昇した。
 
債券・商品先物
米国債10年                     　　       4.177%     (+0.003)
NY原油（WTI）     USD/バレル   64.77        (-0.07%)
NY金（COMEX）  USD/オンス   3,789.8     (+0.24%)
 

【日本】東京都区部CPIが市場予想を下回り、円売りが先行したものの限定的だった

 
為替(17時）
9月26日の東京外国為替市場は、東京都区部消費者物価指数（予想：2.8%、結果：+2.5%）が市場予想を下回る伸び率となると、円売りが先行した。もっとも日経平均株価が下落して始まったこともあり、円の買戻しが優勢となった。ユーロ円はユーロドルのじり高推移も支えに年初来高値を更新した。
 
米ドル円は、東京都区部消費者物価指数が前年対比で市場予想を下回る結果となった事を受けて、早朝には149.96円まで上昇したものの、節目の150円が目先のレジスタンスとして意識されたことで伸び悩み14時過ぎには149.61円まで売られた。その後も大きな方向感が出ることはなく、レンジ内での取引に終始した。
 
ユーロドルは、手掛かり材料に欠ける中でドル円が伸び悩んでいることを受けてじり高に推移し15時過ぎには1.1684ドルまで上値を伸ばした。もっとも欧州勢参入後には時間外の米10年債利回りが4.18％台まで上昇したことを受けて、17時までには1.1668ドルまで下押した。
 
ユーロ円は、東京都区部消費者物価指数発表後には174.85円まで上昇し、すぐに174.63円まで下押すなどドル円につれた値動きとなった。ただ、ユーロドルがじり高に推移していることを受けて16時台には175.01円まで上値を伸ばし年初来高値を更新した。もっとも高値更新後は利益確定目的の売りに押されて伸び悩んだ。
 
債券
日本国債10年　　　1.649%     (+0.002)
 

今週の経済指標