【今週のハイライト】原油価格が90ドル台後半で高止まりしていることを受けて、全般でドル買いが優勢となった

為替(2026年3月20日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY   157.70(円)
ユーロ米ドル    EUR/USD  1.1584(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   182.73(円)
ポンド円          GBP/JPY   211.81(円)
ポンド米ドル    GBP/USD  1.3429(米ドル)

米ドル円
16日(月)は、週末の米国によるイランへの攻撃を受けて石油価格が上昇して始まったものの失速したことで、159.25円まで売りが先行した。ただ、原油価格が持ち直すと159.64円まで買い戻された。原油価格の動向に左右され16時過ぎには159.17円まで下値を拡大した。ホルムズ海峡での船舶の通行が一部で始まったとの情報から原油価格は一時91ドル台まで低下し23時過ぎには158.85円まで下押した。ただ、売り一巡後には下げ渋り159.36円まで買い戻された。ただ、買い戻しの勢いは限定的だった。

17日(火)は、時間外の原油先物相場が上昇した事を手掛かりにしたドル買いが優勢となり10時過ぎには159.45円まで上値を伸ばした。その後は159.20円まで売り戻されたものの、原油価格が再び上昇したことで159.49円まで上値を更新した。ホルムズ海峡の通行は依然としてほぼ停止状態にあるものの、一部の船舶は同海峡を通過し始めたとの情報もあり原油価格の騰勢は弱まった。これに伴い株高・ドル安が強まり前日安値を割り込み158.72円まで下値を拡大した。ただ、売り一巡後は下げ渋った。

18日(水)は、東京仲値にかけて買いが先行し159.01円まで上値を伸ばしたものの、米10年債利回りが4.1%台まで低下したこともあり、上値が重たくなり158.57円まで下値を拡大した。原油価格が91ドル台まで低下したこともドル売りを促した。もっともその後は原油価格が下げ渋ると158.75円まで買い戻された。米労働省が発表した米卸売物価指数が市場予想を上回る数字となると、全般でドル買いが先行した。買い一巡後は伸び悩んだが、パウエルFRB議長の発言をきっかけに再びドル買いが優勢となると、159.90円まで上値を伸ばした。

19日(木)は、159.80円前後でのもみ合いが続いたが、政府・日銀による為替介入への警戒感も強く159.54円まで売られた。売り一巡後は再び159.80円まで買い戻されたが、植田日銀総裁の会見でタカ派な発言が見受けられると円買いが優勢となり、159.19円まで下値を拡大した。植田日銀総裁のタカ派発言による円買いの流れを引き継いだ。またWTI原油先物価格が急落し、下落していたNYダウ平均が上昇に転じるなどしたこともあり、「有事のドル買い」を巻き戻す動きが優勢となり157.51円まで下押した。市場では中東情勢の進展がポジティブなニュースとして意識された。

ユーロドル
16日(月)は、上昇してスタートした原油相場が一転下落したことを支えにショートカバーが先行し、1.1456ドルまで上値を伸ばした。その一方でユーロ円が下落した影響もうけたことで16時台には1.1414ドルまで下押した。もっとも前週末安値が目先のサポートとして意識されると下げ渋った。WTI原油価格の下落に伴いユーロ買い・ドル売りが優勢となった。インド外相は「同国のタンカー2隻がホルムズ海峡を通過した」と明らかにしたことで、原油供給不安が和らいだこともユーロ買い・ドル売りを促した。

17日(火)は、全般でドルの買い戻しが進んだ流れに沿って1.1486ドルまで売りが先行したが、12時台には1.1503ドルまで買い戻されたが、ユーロ円が下落したこともあり15時過ぎには1.1466ドルまで下値を拡大した。その後は原油価格の上昇が一服したことで1.1500ドルまで買い戻された。重要な石油ルートのホルムズ海峡の航行状況が改善するとの期待から、原油相場が下落し、全般でドル売りが優勢となり午前3時台には1.1547ドルまで上値を伸ばした。ハセット米国家経済会議委員長は「タンカーがホルムズ海峡を通過し始めている」などと発言した。

18日(水)は、ドル円が上昇したことで1.1532ドルまで低下し揉みあったが、その後は米10年債利回りが低下したことや原油価格が下落したことで、1.1549ドルまでじり高に推移した。ただ、原油価格が下げ渋り反発するとユーロドルもドル買いが優勢となり1.1526ドルまで下値を拡大した。中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の上昇と米インフレ指標の上振れを受けて、米利下げ観測が後退すると全般でドル買いが優勢となった。なお、米10年債利回りも4.26%台まで上昇し、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時100.31まで上昇した。

19日(木)は、買いが先行し1.1491ドルまで上値を伸ばしたものの、上値が重たい展開が続き徐々に売り戻しが優勢となった。17時までには1.1450円まで売りが進み早朝安値に面合わせした。欧州中央銀行が政策金利を現行の2.15%に据え置くことを決定したが、中東情勢の悪化によるエネルギーコストの上昇が欧州経済のインフレを高めているとの見方から、年内の利上げ観測が高まると、ユーロ買いが優勢となった。午前4時台には1.1616ドルまで上値を伸ばした。

ユーロ円
16日(月)は、ドル円が上昇したことを受けて正午過ぎには182.73円まで上値を伸ばした。もっともユーロドルが下落していることもあり上値は重たくなり16時台には181.67円まで下値を拡大した。

17日(火)は、ドルがらみの取引が中心となり方向感の出にくい相場となった。ユーロドルが下落したタイミングでは182.81円まで下値を拡大したものの、売り一巡後は183.08円まで買い戻されるなど、引き続き方向感は出にくかった。

18日(水)は、東京仲値にかけて買いが優勢となり183.57円まで上値を伸ばした。もっともドル円が下げに転じ下値を拡大するとつれ安となり、182.98円まで下値を拡大した。

19日(木)は、ユーロドルの上昇とともに183.42円まで買いが入ったほか、その後はユーロドルの買いが一服したことや日経平均株価の下げ幅が拡大した事を眺め売り戻しが優勢となった。また全般で円買いが進んだ流れに沿って前日安値の182.92円を割り込むと182.32円まで下値を拡大した。

3月16日 9時00分 ~3月20日 6時00分までのレンジ幅
米ドル円 USD/JPY 157.51~159.90(円)
ユーロドル EUR/USD   1.1414~1.1616(ドル)
ユーロ円   EUR/JPY 181.86~183.82(円)
ポンドドル GBP/USD   1.3230~1.3467(ドル)
ポンド円   GBP/JPY 210.80~212.73(円)

株式
16日(月)は、ホルムズ海峡での一部船舶の通行が始まったことを受けて、投資家心理が改善すると買いが広がった。また米半導体大手エヌビディアは、ジェンスン・ファンCEOのへ津減を受けて、上げ幅を拡大したもののすぐに伸び悩んだ。

17日(火)は、原油先物相場が上げ幅を縮小すると、エネルギー高が景気への悪影響を及ぼすとの警戒感が和らいだ。NYダウ平均は直近で下げが続いていたこともあり、買戻しが強まり一時480ドル超上昇した。

18日(水)は、中東情勢の緊迫化に伴う原油先物価格の上昇や米インフレ指標の上振れを受けて、米利下げ観測が後退すると売りが先行した。パウエルFRB議長の会見で、イランを巡る軍事攻撃でもたらされる不確実性を強調したうえで、インフレへの警戒感をにじませると売りが加速した。

19日(木)は、イランを巡る軍事衝突が続く中でエネルギー価格の高騰が投資家心理を冷やした。前日のパウエルFRB議長の発言から米利下げ観測が後退した事も相場の重しとなった。ただ、WTI原油先物価格が急落すると買戻しが優勢となりNYダウ平均は一時プラスに転じる場面もあった。

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