【今週のハイライト】原油価格先物の底堅い値動きを受けて、全般で「有事のドル買い」が意識された

為替(2026年3月27日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   159.77(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1529(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   184.16(円)
ポンド円          GBP/JPY   212.99(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3325(米ドル)

 
米ドル円
23日(月)は、ホルムズ海峡の開放をめぐって米国とイランの双方が強硬な姿勢を示す中で、中東情勢を巡る地政学リスクの高まりから原油先物価格は上昇した。これに伴い「有事のドル買い」が意識され買いが優勢となった。15時台には159.65円まで上値を伸ばしたが、為替介入への警戒感もあり伸び悩んだ。トランプ大統領のSNSへの投稿を受けて、WTI原油価格は一時83ドル台まで急落した。為替市場では足元で進んでいた「有事のドル買い」を巻き戻す動きが優勢となり、午前3時台には158.02円まで下押した。なお、イラン外務省報道官は米国との会談について否定した。
 
24日(火)は、中東情勢をめぐる地政学リスクが依然として意識される中で、WTI原油先物価格のじり高推移も背景に買いが優勢となり158.79円まで上昇した。ただ買い一巡後には徐々に上値を切り下げた。植田日銀総裁のタカ派発言もあり、16時過ぎには158.40円まで売り戻された。中東情勢を巡る先行き不透明感からドル買いが優勢となり午前2時過ぎには159.19円まで上値を伸ばした。WSJによると「米政府は中東へ第82空挺師団の兵士約3,000名を追加派遣する方針を固めた」もようで、有事のドル買いが意識された。ただ、引けにかけては「米国とイランは停戦に向けて取り組んでいる」との報道が伝わると原油価格の下落とともに158.37円まで売り戻された。
 
25日(水)は、日経平均株価が大幅上昇し一時1,700円超上昇したことを受けて円売りが優勢となった。前日引け前の原油価格が急落した反動から、原油価格がじり高に推移したことも相場を下支えした。午後以降もじり高に推移し17時過ぎには159.20円まで上値を伸ばした。イラン国営放送がイランは米国の停戦案を拒否したと報じると「有事のドル買い」が意識され買いが優勢となった。目立った押し目もなく上昇し、午前4時過ぎには159.50円まで上値を伸ばした。
 
26日(木)は、米・イラン停戦交渉への期待感が薄まる中で時間外のWTI原油先物価格はじり高に推移し、米10年債利回りも上昇したことから159.54円まで上値を伸ばした。もっとも積極的に上値を試す展開ともならず159円台半ばでのもみ合いが続いた。16時前には利益買う低目的の売りも意識され159.28円まで下押したもののすぐに買い戻された。イラン高官から「米国との交渉は続いている」との発表が伝わると、原油先物価格は上げ幅を縮小しドル売りが先行した。もっとも交渉は難航するとの見方が根強く
引き続き「有事のドル買い」が意識された。引けにかけてはトランプ大統領が「イランへの攻撃を延長する」と表明したことで、原油価格は急落しドル円も159.34円まで下押した。
 
ユーロドル
23日(月)は、早朝からドル買いが先行し1.1564ドルまで上値を伸ばしたものの、その後は原油価格の上昇とともにドル買いが優勢となり上値を切り下げていった。リスク回避を意識したドル買いが進みじり安に推移し15時台には1.1520ドルまで下値を拡大したものの、その後は下げ渋った。トランプ米大統領がイランとの対話進展を示唆したことで、中東情勢の緊張緩和への期待が高まり、原油安・株高・ドル安が進んだ。23時台には一時1.1639ドルまで上値を伸ばした。もっともイラン外務省報道官が米国との大破について否定すると一時1.1577ドル付近まで押し戻された。
 
24日(火)は、中東情勢を巡る懸念が払拭されない中で、原油先物価格のじり高推移を背景に「有事のドル買い」が意識されたことで1.1575円までドル買いが進んだ。もっとも欧州勢参入後にはポンドドルが上昇した動きにつれてユーロ・ドルでも買いが進み、1.1618円まで上値を伸ばした。もっとも買いは一時的ですぐに伸び悩んだ。中東情勢を巡る先行き不透明感が続く中でドル買いが優勢となり、じり安に推移し午前2時過ぎには1.1557ドルまで下押した。ただ、売り一巡後は米国とイランの停戦協議に関する報道が伝わったことで、原油価格の下落とともにドル売りが優勢となり1.1628ドルまで急反発した。
 
25日(水)は、一時1.1630ドルまで上値を伸ばしたものの全般で原油高・ドル高が進行した影響を受けて売りが優勢となった。15時過ぎには1.1587ドルまで下押したがユーロ・豪ドルやユーロ・ポンドが堅調なこともあり、下げ渋った。ただ、上値も限定的だった。イランの停戦案拒否の報道が伝わると、米国とイランの停戦交渉の先行き不透明感が意識され、全般でドル買いが先行した。月末が近づき、ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローも確認されたことで一時1.1555ドルまで下値を拡大した。
 
26日(木)は、前日に大きく下げた反動から調整の買戻しが先行し13時台には1.1572ドルまで上値を伸ばした。ただ、引き続き「有事のドル買い」が意識されていることもあり、上値は限定的で17時過ぎには1.1547ドルまで下値を拡大した。米国とイランの停戦交渉の先行き不透明感が意識される中で、ドル買いが優勢となった。21時過ぎには1.1522ドルまで下押したが、その後は下げ渋った。23時台には1.1555ドルまで買い戻されたが戻りは限定的で、米10年債利回りが上昇していることもあり1.1519ドルまで下値を拡大した。
 
ユーロ円
23日(月)は、早朝にユーロドルの下げにつれて183.57円まで下押した。もっともドル円が上昇すると買いが優勢となり10時台には184.33円まで上値を伸ばした。もっともユーロドルが伸び悩み下落すると、ユーロ円も伸び悩んだ。その後は183.80円まで下押したものの下げ渋るなど方向感は出にくかった。
 
24日(火)は、ユーロドルの下落につれて183.62円まで下落したものの、ドル円の上昇を背景に下げ渋り183.80円前後でもみ合った。欧州参入後には、ユーロドルの上昇を受けて184.05円まで上値を伸ばし、日通し高値を更新した。ただ、ユーロドルが伸び悩むと、ユーロ円も失速し売り戻された。
 
25日(水)は、一時184.55円まで上昇したものの、ユーロドルが下落した影響を受けて184.21円まで下押した。もっとも売りの勢いも継続せず184.30円前後で方向感なく揉みあった。欧州勢参入後はユーロクロスが全体的に堅調なこともあり、17時前には184.60
円まで上値を伸ばした。
 
26日(木)は、日経平均株価の上昇やユーロドルの上昇を受けて買いが先行し13時前には184.47円まで上値を伸ばした。もっとも日経平均株価が下落しマイナスに転じたことを受けて売り戻しが優勢となり16時過ぎには184.16円まで売りが進んだ。
 
 
3月23日 9時00分 ~3月27日 6時00分までのレンジ幅
米ドル円  USD/JPY  158.02~159.85(円)
ユーロドル EUR/USD   1.1484~1.1639(ドル)
ユーロ円  EUR/JPY  183.15~184.60(円)
ポンドドル GBP/USD   1.3256~1.3479(ドル)
ポンド円  GBP/JPY  211.58~213.31(円)
 
株式
23日(月)は、トランプ大統領がイランとの対話継続に意欲を示したことで、中東情勢を巡る懸念が緩和すると買い戻しが広がった。前週末までに3日続落し、昨年10月以来の安値を付けた後だけに、自律反発狙いの買いも入り一時1,100ドル超上昇した。
 
24日(火)は、イランを巡る中東情勢の早期解決を巡る不確実性が漂う中で、リスク回避の売りが先行した。原油高や米金利の上昇も投資家心理を冷やした。ハイテク株比率が高いナスダックも反落した。
 
25日(水)は、米国・イスラエルとイランの間で停戦協議が進展するとの期待から買いが強まり、NYダウ平均は一時600ドル近く上昇した。ただ、本日も交戦は続いているうえ「イランは米国の停戦案を拒否した」との報道が伝わると、協議の進展や合意の実現に懐疑的な見方も根強く、上値は抑えられてた。
 
26日(木)は、米国とイランの停戦合意に向けた協議が難航するとの不安が広がると、投資家がリスク回避姿勢を強めた。市場では「交渉の行方を見極めたい」との声も聞かれ、NYダウ平均は上昇に転じる場面もあったが、引けにかけては売りが強まり一時510ドル超下落した。
 

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