トランプ大統領により対イラン攻撃が中止されたことで、中東情勢への警戒感は後退した

【米国】米・イランの協議が進展するとの見方が強まり、原油安とともにドル売りが優勢となった

為替(2026年6月12日  6時00分)
米ドル円        USD/JPY   159.97(円)
ユーロ米ドル    EUR/USD  1.1579米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   185.23(円)
ポンド円          GBP/JPY   214.61(円)
ポンド米ドル    GBP/USD  1.3415(米ドル)

6月11日のニューヨーク外国為替市場は、イランへの攻撃が示唆される中で中東情勢の悪化を懸念し「有事のドル買い」が優勢となったが、トランプ大統領が「イランとの協議の内容が同国指導部の最高レベルに持ち込まれ、承認された事実に基づいて、私は今夜予定していたイランに対する攻撃を中止した」と表明すると原油価格は急落し「有事のドル買い」を巻き戻す動きが優勢となった。

米ドル円は、トランプ大統領がイランへの攻撃を表明したことを背景にドル買いが優勢となり160.59円まで上値を伸ばした。ただ、トランプ大統領が予定されていたイランへの攻撃を中止し、合意間近と表明すると原油価格が急落しドル売りが進行したことで、159.53円まで下値を拡大した。

ユーロドルは、イランへの攻撃が示唆される中で「有事のドル買い」が意識される中で1.1503ドルまで下値を拡大した。ただ、イランで指導部の最高レベルでの承認に基づきイラン攻撃が中止されたことで、「有事のドル買い」を巻き戻す動きが優勢となり、1.1589ドルまで上値を伸ばした。

株式 
NYダウ平均        USD   50,848.74                +929.97(+1.86%)
NASDAQ総合    USD   25,573.66                +410.65(+1.63%)
S&P 500           USD    7,394.31                 +127.31(+1.75%)

株式市場は、トランプ大統領が予定されていた対イラン攻撃を中止し、「合意が間近だ」と明らかにすると、WTI原油先物価は急落し米長期金利も低下した。これに伴い投資家心理が改善し、NYダウ平均は一時1,050ドル超上昇する場面もあった。

債券・商品先物
米国債10年                               4.461%        (-0.095%)
NY原油(WTI)     USD/バレル   84.85            (-5.74%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   4,233.8         (+3.41%)
 

【日本】ECB理解を前にした様子見ムードが強まり、方向感は出にくかった

為替(17時)
6月11日の東京外国為替市場は、原油価格の下落などを受けて全般でドル売りが先行した。ただ、イラン革命防衛隊はクウェートやバーレーン、ヨルダンなどの米軍基地を攻撃したことを明らかにすると、中東情勢の悪化を懸念したドルの買戻しが優勢となった。欧州勢参入後には、ECB理事会の開催を前に様子見ムードが強まった。

米ドル円は、原油価格や時間外の米10年債利回りが低下したことを受けて、ドル売りが優勢となり160.42円まで下押した。ただ、イラン革命防衛隊が中東の米軍基地を攻撃したと明らかにしたことで、中東情勢の緊迫化を受けたドルの買戻しが優勢となった。15時台には160.59円まで上値を伸ばしたが、政府・日銀による為替介入への警戒感もあり売り戻された。

ユーロドルは、早朝に1.1525ドルまで下押したものの、原油価格の下落や、時間外の米10年債利回りの低下を受けてドル売りが優勢となると、1.1556ドルまでユーロ買い・ドル売りが進んだ。もっとも欧州時間にはECB理事会を控えていることもあり、方向感なく揉みあう展開が続いた。

ユーロ円は、早朝に185.05円まで下押したものの、日経平均株価の底堅い値動きを背景に買戻しが優勢となった。11時前には185.44円まで上値を伸ばしたものの、ユーロドルの伸び悩みや為替介入を警戒したドル円の下落もあり、積極的に買い進めていく展開とはならず伸び悩んだ。

債券
日本国債10年 2.682%     (-0.004)
 

【市場主要イベント】
12日 英 4月月次国内総生産 
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