新年の積極的な売買の反動や休日で大きな動き無く

2022/01/18 6:34 JST投稿

 

【米国】

  • 為替(1月17日6時00分)

米ドル円(USDJPY) 114.60-114.61 (円)
ユーロ円(EURJPY) 130.73-130.73 (円)
ユーロ米ドル(EURUSD) 1.1406-1.1406 (米ドル)
ポンド円(GBPJPY) 156.36-156.38 (円)
ポンド米ドル(GBPUSD) 1.3643-1.3644 (米ドル)

1月17日のニューヨーク外国為替市場の主なトピックスは、キング牧師記念日の祝日のため動きが出づらい状況で、年始に積極的な売買が行われた反動もあり大きな動きはなかった。

米ドル・円(USDJPY)は、114円半ばでの取引となった。先週、米ドル売りが優勢だった反動から、米ドル買いが優勢となり値を上げた。朝方に、この日の高値114.65円を付けたが、その後は様子見が強まり、114.62円で終えた。

ユーロ・米ドル(EURUSD)は、1.14ドル前半中心の取引となった。米ドル買いが優勢となった影響を受け先週末の安値1.1399ドルを超え、1.1392ドルまで値を下げた。その後は、持ち直し、境目の1.14ドルを超え終値は1.1411ドルとなった。

ユーロ・円(EURJPY)は130円前半で取引された。欧州時間にユーロ・米ドルにつられたユーロ売りから値を下げ、この日の安値130.19円まで売られた。その後は徐々に値を戻し、この日の高値130.83円まで上向き、終値は130.77円だった。
 

  • 株式、債券、商品はキング牧師記念日のため休場


 

【日本】投資家心理の上向きから米ドルは堅調

  • 為替(17時)

1月17日の東京外国為替市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測が強まる中、先週末に米長期金利が一時1.8%台に上昇したことが投資家心理を押し上げた。中国人民銀行(中央銀行)が2.95%から2.85%に金利を引き下げ、不動産危機への対応から20日に発表するローンプライムレート(LPR)も引き下げるとみられている。18日の日銀金融政策決定会合の結果発表や来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた様子見の姿勢もあり、値が上がりづらい状況だった。

米ドル・円は114円前半で取引された。朝方に米長期金利先物や株高から投資家心理が上向き114.51円に値を上げた。その後も、小幅に上昇し、この日の高値114.51円を付けた。しかし、その後、米国市場の休場や18日の日銀金融政策決定会合の結果発表、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にリスク選好が控えられ、米ドル売りに転じ17時は114.40円となった。

ユーロ・米ドルは1.14ドル前半での取引となった。ニューヨーク時間にわずかに値を下げた反動で、小幅な買いが入り値を上げた。欧州勢が参加すると、さらに買いが強まり、この日の高値1.1428を付け17時時点は1.1425ドルだった。

ユーロ・円は130円前半で小幅に値を上げた。ユーロ・米ドルの上昇につられ堅調に推移し、欧州勢参加後に、この日の高値130.81円まで買われ、17時時点では130.70円で取引された。
 

  • 日本株式

日経平均株価 28,333.52円 +209.24(+0.74%)
安値28,274.18円  -  高値 28,449.99円
東証出来高 995,87万株
東証売買代金 2兆3178.64億円
 
1月14日の日経平均株価は3日ぶりに終値を上回った。前日までの2日間で600円超、値を下げていた反動で、割安株や景気敏感株が買われた。前日に日銀が3ヵ月ぶりに株価指数連動型上場投資信託(ETF)を買い入れたことで安心感が広がり、投資家心理を押し上げた。午後は、本日の米国市場の休場を受け、様子見の姿勢が強まり横ばいで推移した。
 

  • 短期金融市場

無担保コール翌日物金利 -0.029%
 

  • 債券

国債先物・22年3月限 150.83 (+0.03)
10年長期金利 0.140%(-0.005)

 

【マーケットアナリティクス】ポンド・米ドルは、200日移動平均線で失敗(1月17日 14:29 CET)

ドルインデックスが長期上昇トレンドラインを守ろうとする中、ポンド・米ドルは月曜日に下落し、先週の上昇分の一部を帳消しにした。

米国時間はマーティン・L・キング牧師誕生日の祝日で銀行が休業となるため、終日、取引量が少なくなる可能性が高い。

ポンドは現在、強力な下値支持線ゾーンの1.36ドルに向けて下落しており、下方にブレイクした場合、長期の弱気(ベア)まで下落する可能性がある。このトレンドラインの上限線は、現在1.35ドルをわずかに上回っている。中期的な見通しが強気(ブル)となるには、その上に留まる必要がある。

一方、上値抵抗線は1.37ドル付近の200日移動平均線(※)にあり、先週、ここを試したが失敗している。1.35ドルを上回れば、長期トレンドは強気に転じ、心理的なレベルである1.40ドルを目指す可能性がある。

ドルインデックスが長期上昇トレンドラインを下回る場合、米ドルはさらに下落し1.40ドルのゾーンに押し上げる可能性がある。

(※)移動平均線:一定期間(この場合は200日間)の終値の平均値の推移を折れ線グラフで示したもの。相場が上昇傾向にあるのか、下落傾向にあるのかといったトレンド(流れ)を把握しやすい。

 
ポンド・米ドルデイリーチャート 1月17日(CET・中央ヨーロッパ時間)

引用元: “GBPUSD fails at the 200-day average” (2022年1月17日, AXIORY Global Market News)

追記:1月18日、日本時間6:00のポンド・米ドルは、1.3643-1.3644ドルで取引されている

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アナリストプロフィール

Noriko Sasaki

投資運用歴25年。日系銀行、シティバンク、日興シティ信託銀行の勤務や、ITベンチャー企業でのIR・広報などを経て、金融に強みを持つライターとして活躍。
これまでのキャリアで培った金融の知識と、企業経営の視点、ニュースを複合的に織り交ぜたマーケット分析を得意とする。


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