【米国】米10年債利回りの低下をきっかけに全般でドル売りが優勢となった
為替(2025年8月21日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 147.31(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1650(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 171.62(円)
ポンド円 GBP/JPY 198.20(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3456(米ドル)
8月20日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが低下したことをきっかけに全般でドル売りが先行した。またトランプ大統領が住宅ローン契約に関する不正疑惑が出ているクックFRB理事に対して「今すぐに辞めるべき」との見解を示したことで、トランプ大統領のFRBへの圧力が高まっているとの見方が強まり、ドル売りを促した。
米ドル円は、トランプ米大統領がクックFRB理事の住宅ローン契約不正疑惑に対して「今すぐ辞任すべき」との見解を示すと、トランプ氏のFRBに対する圧力が改めて意識され全般でドル売りが先行した。米10年債利回りの低下もあり、24時前には146.87円まで下押した。もっともFOMC議事要旨では、大半の理事が「FRBの政策金利は適切と認識」との見解が示されたことも相場を下支えし、147.49円まで買い戻された。
ユーロドルは、米10年債利回りの低下を受けてユーロ買い・ドル売りが先行した。またトランプ米大統領の投稿をきっかけに、FRBの独立性をめぐる懸念が高まると全般でドル売りが優勢となり、1.1673ドルまで上値を伸ばした。ただ、前日高値の1.1693ドルが目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
株式
NYダウ平均 USD 44,938.30 +16.04(+0.03%)
NASDAQ総合 USD 21,170.19 -145.76(-0.68%)
S&P 500 USD 6,395.79 -15.57(-0.24%)
株式市場は、FRBによる利下げ観測が相場を下支えした。米10年債利回りが低下していることも相場を下支えした。もっとも21日から23日のジャクソンホール会議を前に持ち高調整目的の売りが強まると、NYダウ平均は下げに転じる場面もあった。
債券・商品先物
米国債10年 4.293% (-0.015)
NY原油(WTI) USD/バレル 62.57 (+1.36%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,392.2 (+0.99%)
【日本】日経冷え金株価の下落を受けて、リスク・オフの円買いが優勢となった
為替(17時)
8月20日の東京外国為替市場は、東京仲値にかけては円売りが優勢となったが、日経平均株価が下落し軟調に推移していることが嫌気され、リスク・オフの円買いが優勢となった。またNZ準備銀行が政策金利を0.25%引き下げることを決定し、「注記的なインフレ圧力が予想通りに緩和し続ければ金利をさらに下げる余地がある」と声明を発表した。
米ドル円は、東京仲値にかけて147.81円まで上値を伸ばした。ただ、仲値直前に輸出企業から売りが持ち込まれると失速した。日経平均株価が軟調に推移したほか、本邦10年債利回りが上昇したことも嫌気され、15時台には147.14円まで売られた。ただ、18日安値の147.05円がサポートとして意識されると下げ渋り147.69円まで買い戻された。
ユーロドルは、ドル円が上昇したことにつれてドル買いが先行した。NZドル米ドルやユーロポンドが下落したことで、1.1621ドルまで売り押された。午後には対ポンドでのユーロ安を受けて、1.1623ドルまで下落したが午前中安値を前に下げ渋ると、1.1646ドルまで買い戻された。
ユーロ円は、東京仲値前にドル円の上昇が失速した他、日経平均株価が軟調に推移していることが嫌気され、リスク・オフの円買いが優勢となった。15時過ぎには171.11円まで下押した。ただ、欧州勢が参入するとショートカバーが入り、17時過ぎには171.94円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 1.611% (+0.046)
【市場主要イベント】
21日 仏 製造業購買担当者景気指数
独 製造業購買担当者景気指数
ユーロ 製造業購買担当者景気指数
英 製造業購買担当者景気指数
米 製造業購買担当者景気指数
22日 日 7月全国消費者物価指数
独 4-6月期国内総生産
米 パウエルFRB議長の発言