【米国】
為替(7月7日6時00分)
米ドル円(USDJPY) 135.90-135.99 (円)
ユーロ円(EURJPY) 138.36-138.46 (円)
ユーロ米ドル(EURUSD) 1.0179-1.0185 (米ドル)
ポンド円(GBPJPY) 161.99-162.18 (円)
ポンド米ドル(GBPUSD) 1.1921-1.1925 (米ドル)
7月6日のニューヨーク外国為替市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)が6月14、15日開催した議事録公開に注目が集まった。7月の会合では政策金利を0.50%もしくは0.75%の引き上げを支持し、高インフレの対応が重要課題と捉えていることが確認された。最近の経済指標で高インフレの減速の兆候が見られていることから、現状との乖離が鑑みられることも示されている。
また、6月 ISM非製造業景気指数(結果:55.3、予想:54.1、前回:55.9)が発表され、前月より低下し約2年ぶりの低水準となった。人材確保が厳しい状況の中で供給に制約が出た影響により受注が軟化した影響が大きかった。これらの結果を受け長期金利が2.746%から2.926%に急激に上昇した。
さらに、前日に続き終日で2年債と10年債の利回りが逆転(逆イールド)している。終値ベースで2年債が2.93%、10年債が3.01%となり逆イールドがさらに拡大している。
米ドル・円(USDJPY)は、朝方に景気後退懸念の強まりから、この日の安値134.96円まで値を下げた。しかし、6月 ISM非製造業景気指数の良好な結果や、株価の上昇が投資家心理を上向かせ、この日の高値136.01円まで上昇した。その後、小幅に値を下げるも米連邦準備理事会(FRB)がFOMCの議事録を発表すると長期金利が上昇し、米ドル買いが強まり再び値を戻し135.95円で終えている。
ユーロ・米ドル(EURUSD)は、ユーロ圏の景気後退懸念や地政学リスクを受け2002年12月以来、19年半ぶりの安値をさらに更新した。前日の1.0235ドルからさらに安値が進み1.0162ドルまで値を下げた。その後は小幅に値を戻し終値は1.0182ドルだった。
ユーロ・円(EURJPY)は、ユーロ圏の景気後退懸念や地政学リスクが懸念され5月31日以来の安値137.27円までユーロが売られた。その後は米ドル・円の上昇を受け持ち直し、徐々に値を上げ終値は138.43円となった。
英紙デイリー・メールがゴーブ住宅・地域社会相はジョンソン首相の辞任を求めていると報じた。これを受けジョンソン首相が英政府の重鎮だったゴーブ住宅・地域社会相を電撃的に解任した。一方で、ジョンソン首相は首相職と与党・保守党の党首を辞める意思はないことをブルームバーグが報じている。5日にスナク財務相とジャビド保健相が辞任後、シャップス運輸相やクワーテング民間企業・エネルギー・産業戦略相らがジョンソン首相に辞任を迫るなど、不安定な政局への不安が投資家心理に影響を与えた。この結果、ポンド・米ドル(GBPUSD)1.1876ドルまで下落したが、1.1945ドルまで値を戻した。その後、英中銀のカンリフ副総裁は高インフレが定着しないよう必要なあらゆる措置を講じる考えを示したほか、チーフエコノミストのピル英中銀理事が「必要に応じ利上げペースを加速させる用意がある」と大幅利上げを示唆した。これらの発言から持ち直し、1.1921ドルで終えている。
株式
NYダウ平均 USD 31,037.68 +69.86 (+0.22%)
NASDAQ総合 USD 11,361.852 +39.614 (+0.34%)
S&P500 USD 3,845.08 +13.69(+0.35%)
7月6日の米株式市場のダウ工業株30種平均は前日の終値を上回った。世界的な景気後退懸念の強まりから景気敏感株や消費関連株が売られ14時過ぎまで低調な取引が続いた。6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が発表されると、新たな材料がなかった安堵感が広がり投資家心理を上向かせた。景気の影響を受けにくいディフェンシブ株や、これまで低調だったハイテク株が買われ3指数揃って値を上げ終えた。
債券
米国債10年 2.934%(+0.123)
商品
NY原油(WTI) 1バレル=USD 98.53 -0.97(-0.97%)(8月渡し)
NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,736.5 -27.40(-1.55%)(8月渡し)
【日本】全般リスク回避の姿勢強まる
為替(17時)
7月6日の東京外国為替市場では、世界的な景気後退への懸念や中国でのコロナウイルス感染再拡大を受けリスク回避の動きが強まった。
米ドル・円は、早朝にこの日の高値135.88円まで値を上げたが、リスク回避の姿勢が強まり徐々に値を下げた。株価の下落による影響も大きい。この日の安値135.03円まで米ドルが売られた後は、値を戻し17時時点では135.42円となった。
ユーロ・円は、リスク回避の姿勢が強まり徐々に値を下げ、この日の安値138.27円を付けた。その後は持ち直し、17時時点では138.92円まで値を戻した。
ユーロ・米ドルは、ほぼ横ばいでの推移が続いたが昼過ぎに、この日の安値1.0239ドルまで売られた。その後は値を戻し17時時点では1.0258ドルだった。
債券
国債先物・22年9月限 149.37 (+0.41)
10年長期金利 0.245%(-0.005)