米ドル円はパウエル議長の証言を受け一時下落も持ち直す

【米国】

為替(2023年3月9日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  137.24  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0547  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   144.76  (円)
ポンド円         GBP/JPY   162.68  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.1842  (米ドル)

3月8日のニューヨーク外国為替市場では、引き続きFRB(米連邦準備理事会)による利上げのペースが意識される展開となった。パウエルFRB議長は前日に続き議会で証言し、米金利が想定よりも高水準となる可能性について言及。米ドルの買い材料とされた。ただし、一時は「利上げのペースについては何も決定していない」と発言し、米ドルが売られる場面も見られた。なお、この日発表されたADP雇用者数(前回106千人、予想210千人、結果242千人)と市場予想を上回り、米国での労働市場の底堅さが示された。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.06%、10年債が3.99%となっている。

米ドル・円(USD/JPY)は137.27円で始まると、一時は136.48円まで急落。しかし、その後は持ち直す展開となり、137.25円まで戻して引けた。

ユーロ・米ドル(EUR/USD)は1.0538ドルで取引を開始。高値1.0574ドルと安値1.0530ドルの範囲で乱高下する場面があった。その後も方向感なく推移し、1.0548ドルで取引を終えた。ポンドは、対米ドルで1.1842ドル近辺での取引となっている。

ユーロ・円(EUR/JPY)は144.65円で始まると、一時は144.24円まえ下落する場面があった。ただし、その後は値を持ち直し、144.76円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  32,798.4   -58.05 (-0.18%)
NASDAQ総合   USD  11,576.01 +45.68 (+0.40%)
S&P500          USD  3,992.01   +5.64 (+0.14%)

3月8日の米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。引き続き米金利の高止まりが相場の重石となっている。一方、前日の大幅安の反動から一部の景気敏感株には買いが入り、ハイテク関連銘柄が多く含まれるナスダック総合指数は上昇。個別ではメルクなどの製薬関連の下げが目立った一方、エヌビディアなどの半導体関連は買われた。

債券・商品先物
米国債10年                             3.9903%  (+0.023)
NY原油(WTI)    USD/バレル   76.48  (-0.91%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   1,818.1  (+0.02%)
 

【日本】 引き続き米利上げ加速を意識する展開、米ドル円が一段高

為替(17時)
3月8日の東京外国為替市場では、米ドルが相対的に買われる展開となった。ニューヨーク時間にパウエルFRB(米連邦準備理事会)議長が利上げ加速について言及したことから、市場では米ドル買いが優勢。東京時間でもその流れを引き継ぐ展開となった。

米ドル・円は137.16円で取引を開始すると、その後も堅調に推移。一時137.91円まで上昇した。ただし、上昇ペースが速かったこともあり、引けにかけてはやや押し戻され、137.50円で取引を終えた。

ユーロ・米ドルは1.0551ドルで始まると、軟調な展開となった。ただし、下落ペースの速さもあって取引時間後半にはユーロが底堅さを見せ、1.0544ドルで引けた。

ユーロ・円は144.62円で取引を開始。段階的に水準を切り上げると、一時は145.24円を付けて。ただ、一段とユーロを買い進む動きは限られ、144.98円で取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.502% (+0.001)

この記事をシェアする
もっと読む
クッキー(Cookie)について: お客様が本ウェブサイトにアクセスする際、セキュリティの確保やお客様に関する情報を取得することを目的に、クッキー(Cookie)を使用する場合があります。 本ウェブサイトにお客様が継続的に訪問する場合、クッキーについて同意することと見なします。またクッキーはいつでも削除することが可能です。
FAQ お問合せ サポートデスク
月曜日-金曜日
9:00-24:00