FOMCを控えて様子見ムード、主要通貨ペアは小動き

【米国】

為替(2023年3月21日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  131.30  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.072  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   140.76  (円)
ポンド円         GBP/JPY   161.17  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2273  (米ドル)

3月20日のニューヨーク外国為替市場では、主要通貨はいずれも横ばいの展開となった。3月22日のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて手掛けにくさが意識されている。なお、この日、ECB(欧州中央銀行)のラガルド総裁は、欧州の主要銀行について資本や流動性水準が健全であるとの認識を示し、一時ユーロが買われる場面もあった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が3.98%、10年債が3.48%となっている。

米ドル円はやや軟調に推移した。131.53円で取引を開始すると、一時は131.84円まで上昇する場面もあった。しかし、下げに転じると徐々に水準を切り下げ、一時は131.26円まで下落。131.30円で取引を終えた。

ユーロドルは狭いレンジでの値動きに終始した。1.0705ドルで始まると、高値1.0731ドルと安値1.0703ドルの範囲で上下し、1.0721ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2273ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は概ね横ばいとなった。140.82円で取引を開始し、一時は141.41円まで上昇する場面があった。しかし、買いの勢いは続かず下落に転じ、一時は140.59円まで売られた。140.77円で取引を終えている。

株式
NYダウ平均     USD  32,244.58   382.60 (+1.20%)
NASDAQ総合   USD  11,675.54   45.030 (+0.39%)
S&P500          USD   3,951.57    34.93  (+0.89%)

3月20日の米株式市場のダウ工業株30種平均は反発となった。スイス金融大手UBSによるクレディ・スイス買収で、金融システムに対する懸念が一旦は落ち着いた。また、日米欧の主要中央銀行が協調し、市場へのドル供給を強化すると発表したことも投資家心理の改善に寄与した。個別ではエクソン・モービルなどのエネルギー関連銘柄が上昇した一方、マイクロソフト、アルファベット、アマゾンなどの大手テクノロジー関連銘柄は下落した。

債券・商品先物
米国債10年                             3.4838%  (+0.055)
NY原油(WTI)    USD/バレル   67.82    (+1.32%)
NY金(COMEX)   USD/オンス  1,982.80  (+1.47%)
 

【日本】 UBSによるクレディ・スイス買収も、市場はリスク回避姿勢を継続

為替(17時)
3月20日の東京外国為替市場では、円が買われる展開となった。朝方はスイス金融大手UBSによるクレディ・スイスの買収を受けて、一時的に金融システムの安定化に対する期待が広がった。ただ、そうした動きは長くは続かず、再び投資家のリスク回避による円買いが進行。米金利の水準低下による米ドル売りもドル円の下押し要因となった。

米ドル円は値を切り下げる展開となった。132.16円で取引を開始すると、朝方は上昇する場面があったものの、直ぐに下落に転じた。一時は130.54円まで下落し、130.89円で取引を終えた。

ユーロドルは軟調に推移した。1.067ドルで始まると下値を切り下げる展開となり、一時は1.0632ドルまで下落。引けにかけてはやや持ち直し、1.0661ドルで引けた。

ユーロ円は141.04円で取引を開始すると、ほぼ一貫して下落する展開となった。一時は138.83円まで大幅に下落し、そのまま139.56円で取引を終えた。

債券
10年長期金利   0.242% (-0.026)

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