FOMCでは0.25%利上げを決定、パウエル議長の会見受け米ドル売り

【米国】

為替(2023年3月23日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY  131.42  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0859  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   142.72  (円)
ポンド円          GBP/JPY   161.15  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2266  (米ドル)
 
3月22日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが大幅に売られる展開となった。FOMC(米連邦公開市場委員会)では直前の市場予想通り25ベーシスポイントの利上げが決定され、発表直後は急速に米ドル売りで反応。その後のパウエルFRB(米連邦準備理事会)議長による記者会見では、利上げの停止を検討したことについて言及した。なお、この日は米地銀パックウエストで預金が年初から20%流出したと報じられ、市場の不安を加速させる場面があった。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が3.93%、10年債が3.44%となっている。
 
米ドル円は132.78円で取引を開始すると、一時は132.84円まで上昇する場面があった。しかし、FOMCの結果とパウエルFRB議長による会見を受けて大幅に下落し、一時は131.01円を付けた。その後やや持ち直し、131.42円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0782ドルで始まったあと、FOMCと会見の内容を受けて急速に上昇。一時は1.0913ドルまで水準を切り上げ、1.0859ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2266ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は143.17円で取引を開始。段階的に水準を切り下げる展開となり、一時は142.31円まで下落した。その後やや持ち直し、142.72円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  32,030.11   -530.48 (-1.63%)
NASDAQ総合  USD  11,669.96   -190.15 (-1.60%)
S&P500            USD   3,936.97   -65.90  (-1.65%)
 
3月22日の米株式市場のダウ工業株30種平均は反落。FOMC前には足元の金融システム不安を受けて利上げの停止を予想する大手投資銀行などもあったことから、0.25%の利上げ決定後に株式相場は売りが優勢となった。個別ではJPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなどの銀行株の下落が目立った一方、エヌビディアやアプライド・マテリアルズなどの半導体関連セクターの一角には買いが入った。
 
 
債券・商品先物
米国債10年                  3.4425%  (-0.165)
NY原油(WTI)   USD/バレル  69.95     (+0.40%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,970.90  (+1.53%)
 
 

【日本】 リスクオンで一時円売りもFOMC待ちの状況

 
為替(17時)
3月22日の東京外国為替市場では、やや円が売られる展開となった。国内株式相場が大幅高となったことを受け、リスクテイクに伴う円売りが一時優勢となった。ただし、FOMCでの政策決定を見定めたいとの姿勢も強く、積極的に手掛ける様子は見られなかった。
 
米ドル円は方向感なく推移した。132.35円で取引を開始すると、朝方に一時132.78円まで上昇する場面があった。しかし勢いは続かず、始値の近辺まで押し戻された。その後も売り買いが交錯する展開に終始し、132.51円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.077ドルで始まると、取引時間前半は概ね横ばいの展開が続いた。夕方にかけて強含むと、1.0780ドルまで上昇して引けた。
 
ユーロ円は底堅さが意識される展開となった。142.54円で取引を開始すると、朝方に一時143.04円まで上昇。その後はやや押し戻されたものの、引けにかけて再び水準を切り上げ、142.85円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利 0.329% (+0.088)

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