リスクオンに伴い円安進行、金融システム不安は和らぐ

【米国】

為替(2023年3月30日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  132.75  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0841  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   143.92  (円)
ポンド円      GBP/JPY   163.44  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2313  (米ドル)

3月29日のニューヨーク外国為替市場では、米ドル高・円安が進行した。ここ数日の一連の銀行セクターの買収劇などを踏まえ、金融システムに対する懸念が後退。投資家によるリスクテイクを拡大する動きに伴って、米ドル買い・円売りが優勢となった。また、パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長は共和党議員との会合で、年内にあと1回の利上げを予想していると発言したことがと伝わった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.05%、10年債が3.57%となっている。

米ドル円は132.52円で取引を開始。順調に水準を切り上げると、一時は132.89円まで上昇した。終盤にかけてはやや上値の重さが意識され、132.75円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0854ドルで始まると、売り買いが交錯する展開となった。高値1.0859ドルと安値1.0824ドルの範囲で上下し、方向感のないまま1.0841ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2313ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は143.84円で取引を開始。この日はほぼ一貫して堅調に推移し、一時は144円台を回復した。引けにかけては小幅に押し戻され、143.92円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  32,717.6    +323.34 (+1.00%)
NASDAQ総合  USD  11,926.24   +210.16 (+1.79%)
S&P500        USD   4,027.81    +56.54 (+1.42%)

3月29日の米株式市場のダウ工業株30種平均は反発。金融システム不安の緩和を受けて、リスクオンの動きが優勢となった。個別では、決算を発表したマイクロン・テクノロジーやインテルなどの半導体大手銘柄が大幅に上昇した一方、メルクやイーライ・リリーなどのヘルスケア関連銘柄の下げが目立った。

債券・商品先物
米国債10年                       3.5715%  (+0.007)
NY原油(WTI)   USD/バレル     72.97  (-0.31%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   1,984.50  (-0.29%)
 

【日本】 良好な米経済指標を受け米金利上昇、米ドル買いが優勢に


為替(17時)
3月29日の東京外国為替市場では米ドル買いが優勢の展開となった。3月の米消費者信頼感指数(予想100.7、結果104.2)が市場予想を上回り、米景気の底堅さを示すとして米金利の先高観が台頭。日米金利差の拡大が意識され、米ドル買い・円売りが進んだ。

米ドル円は130.86円で始まると、時間の経過とともに上げ幅を拡大。一時は132.10円まで上昇した。夕方にかけてはやや上値の重さが意識され、132.00円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0842ドルで取引を開始。徐々に水準を切り下げ、一時は1.0818ドルまで下落した。終盤には小幅ながら反発し、1.0833ドルで引けた。

ユーロ円は米ドル・円に近い値動きとなった。141.88円で取引を開始すると、徐々に水準を切り上げ、一時は143.09円まで買われた。そのまま高値近辺となる142.99円で取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.302% (-0.008)

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