米ISM製造業指数は予想下振れ、景気見通し悪化で米ドルが売られる

【米国】

為替(2023年4月4日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  132.43  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0903  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   144.41  (円)
ポンド円      GBP/JPY   164.42  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2414  (米ドル)

4月3日のニューヨーク外国為替市場では、米ドル売りが優勢となった。この日発表された米ISM製造業景気指数(前回47.7、予想47.6、結果46.3)は市場予想を下回り、米経済の減速懸念を背景に米ドル売りの材料とされた。また、OPECプラスで追加減産が発表されたことを受けて原油先物相場が大幅に上昇しており、資源国通貨に対する米ドル売りも進みやすかった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が3.96%、10年債が3.41%となっている。

米ドル円は133.11円で取引を開始。朝方から一気に値を切り下げ、一時は132.21円まで下落した。その後も軟調な展開が続き、132.43円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0866ドルで始まり、徐々に水準を切り上げる展開となった。一時は1.0917ドルまで上昇し、1.0903ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2414ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は144.63円で取引を開始すると、一時は143.9円まで下落。しかしその後は反発し、一時は144.78円まで上昇する展開となった。引けにかけてはやや押し戻され、144.41円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,601.15   +327.00 (+0.98%)
NASDAQ総合  USD  12,189.45   -32.45  (-0.27%)
S&P500        USD   4,124.51    +15.19 (+0.37%)

4月3日の米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸した。原油先物相場の上昇を受けて石油関連銘柄が買われ、相場の支えとなった。また、低調な米経済指標を受けてディフェンシブ関連銘柄が買われたことも、指数の押し上げ要因となった。個別ではエクソン・モービルやシェブロンなどが大きく上昇した一方、電気自動車大手テスラの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                      3.4161%  (-0.053)
NY原油(WTI)   USD/バレル    80.42  (+6.27%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  2,000.40  (+0.71%)
 

【日本】 ユーロ買いが優勢、欧州製造業PMIは市場予想上回る


為替(17時)
4月3日の東京外国為替市場では、ユーロ買いが目立つ展開となった。この日発表された3月のユーロ圏製造業PMI改定値(予想47.1、結果47.3)は予想を上回って上方修正され、ユーロの買い材料とされた。なお、米金利が底堅く推移したことを支えに、米ドル買いがやや優勢となった。

米ドル円は133.3円で取引を開始。取引時間前半は堅調に推移し、一時は133.76円まで上昇した。ただ、夕方にかけては勢いを失い、133.44円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0820ドルで始まり、朝方は軟調に推移した。一時は1.0788ドルまで下落する場面があったものの、夕方になると反発し、一時は1.0850ドルまで上昇。1.0843ドルで引けた。

ユーロ円は144.22円で取引を開始。朝方は方向感を欠く展開となったものの、午後になると急速に値を切り上げ、一時は144.83円まで上昇。144.70円で取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.366% (+0.041)

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